今年は寒い日が長く続いていましたが、ようやく暖かくなってきました。皆さまのご寄付に支えられ、シェルター(一時宿泊施設)手配や、食料提供などの緊急支援を行うことができ、無事に冬を越すことができました。ご支援いただいた皆さま一人ひとりに心より感謝いたします。
この冬の支援実績(期間:2016年12月1日~2017年2月29日)
・事務所や収容所等での相談件数 1,090件
・シェルター提供人数 34人
同期間にいただいたご寄付
・ご寄付をいただいた方の人数:のべ440人
・ご寄付の総額: 14,630,241円
12月~2月末までに、事務所や収容所等で1,090件の相談を受け、生活支援、法的支援を提供しました。期間中は30部屋のシェルターを確保し、34人に提供できました。皆さん、真冬の路上や公園、モスクなどで過ごすことを余儀なくされていた方々で、休息が取れない日々が続くにつれ、疲れが増し、表情が暗くなっていったり、体調を崩したりするなか、シェルター提供は特に重要な支援です(詳細はこちら)。すべての人にすぐ提供できないなかで、「今日はシェルターを手配できない」と伝えなければならないスタッフにも最も負荷がかかる季節でしたが、フルタイムスタッフ6人、パートタイムスタッフ1人、インターン10人の限られた人数で、できる限りニーズに応えてきました。この体制を支えてくださった寄付者の皆さまに、あらためて感謝いたします。相談は季節を問わず絶えず、ほっと一息つく間もありませんが、引き続き、日本に逃れてきた難民が新たな土地で安心して暮らせるように支えていきます。
厳しい日本の冬、路上生活になってしまうことを避けるため、シェルターの手配を特に重視しました。皆さまからのご支援で、この冬は30部屋を確保することができ、私たち支援担当のスタッフで部屋の調整に努め、年末年始の時期を難民の方がホームレスとなることなく過ごすことができました。
写真は、1ヶ月にわたって路上生活に耐えた方が無事に入居できることになり、事務所からシェルターに出発する時の様子です。日本での新たな一歩を踏み出す姿に、スタッフも安堵の笑顔がこぼれます。ご支援、ありがとうございます。支援事業部 田村
シェルター提供に関する詳細はこちらの記事「欠如する「住」のセーフティネット」をご覧ください。