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代表理事からのごあいさつ

私たちの願いは、日本に助けを求めて逃れてきた難民が救われ、 新たな土地で希望を持ち、生きていけるようになること。

私がはじめて、難民支援に関心を持ったのは、高校3年の春でした。偶然、新聞でルワンダ虐殺の惨状を知り衝撃を受け、何とかしたいと思い立ったことがきっかけです。その後、ボランティア活動をする中で、日本にも難民が逃れてきていることを知りました。遠い国での出来事が、突然身近な問題として突きつけられたような感覚を覚えています。そして、1999年の難民支援協会(JAR)設立準備会のメンバーとして関わり、今に至ります。

事務所には、日々、シリアの内戦、ナイジェリアのボコ・ハラム、アフガニスタンのタリバン、ISIL(イスラム国)による暴力、ウガンダの同性愛に対する迫害など、さまざまな事情から身の危険を感じて逃れてきた人たちが訪れます。世界で起きている人権侵害や紛争は、地続きの課題として、確かに日本にもつながっていることを感じます。

祖国で、家や仕事、時には家族を失って逃れてきた難民が、日本で難民として認められ、受け入れられ、そして新たに生活を取り戻すことは、簡単ではありません。一人ひとりに向き合った支援が必要です。

一方で、日本では空気や水のように存在自体が当たり前すぎてありがたみを感じない自由、安全、民主主義といった価値の尊さを再確認させてくれる。難民は、そんな存在でもあります。

私たちは、「難民のために」よりよい支援を実現すること、そして「難民とともに」よりよい社会を作っていくことを目指しています。難民の人たち、そして多くの方にも参加していただきながら、取り組んでいきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

認定NPO法人 難民支援協会
代表理事 石川 えり

石川えりプロフィール 認定NPO法人難民支援協会 代表理事

1976年生まれ。上智大学卒。1994年のルワンダにおける内戦を機に難民問題への関心を深め、大学在学中、JAR立ち上げに参加。大学卒業後、企業勤務を経て2001年より難民支援協会(JAR)に入職。直後よりアフガニスタン難民への支援を担当、日本初の難民認定関連法改正に携わり、クルド難民国連大学前座り込み・同難民退去強制の際にも関係者間の調整を行った。2008年1月より事務局長となり2度の産休をはさみながら活動。2014年12月に代表理事就任。第5回日中韓次世代リーダーズフォーラム、第2回日韓未来対話にそれぞれ市民セクターより参加。共著として、『支援者のための難民保護講座』(現代人文社)、『外国人法とローヤリング』(学陽書房)、『難民・強制移動研究のフロンティア』(現代人文社)ほか。二児の母。上智大学非常勤講師。