難民とともに暮らせる社会を目指し、
理解と共感の輪を広げます。

日本社会で難民は近い存在になりつつありますが、難民が直面する課題はまだ十分に知られていません。難民に対する誤解に基づいた認識も存在します。多くの方が理解を深め、支援の輪が広がるよう発信し、社会の変化を生み出していきます。
事業紹介
誤解をほどき、ファクトや多様な見方を届ける
難民に関する誤解や不安が広がる中、ウェブ記事「難民にまつわるよくある質問」を更新し、治安や経済負担などよくある誤情報などに対応しました。「世界難民の日」にちなみ公開した記事では、日本での受け入れの価値を伝えました。2001年以来続く「難民アシスタント養成講座」は、参加者間の対話を重視した内容に変え準備を進めました。これらを通じ、事実をしっかり伝えることを重視すると同時に、ネット上の声などに惑わされすぎず、実際の活動経験に基づく支援団体としての視点を発信する意義を捉え直しています。
当事者が声を上げづらい現状ですが、ウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」では、ミャンマー出身の難民の方のインタビューを掲載できました。社会の大多数の無関心が容認している偏見や差別を少しずつ解きほぐしていくことを目指します。

『ニッポン複雑紀行』「自由な国ってどんなだろう。」の記事
関心の扉をひらく場づくり
– 若年層にも広げて
無関心から関心への入り口の機会として、2つのイベントを立ち上げました。小・中学生向けには、ワークショップとボラン ティア体験を組み合わせた「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を開始。毎回好評で3回開催しました。一般向けには、“ちょっと気になる”を歓迎するオンラインの「入門セミナー」を試行。カメラONでの参加を呼びかけたところ予想以上に賛同いただくことができ、対話的な雰囲気で実施できました。100人以上の申込みがあり、顔も見合わせながら、多くの人と難民への関心が共有できる場にできたことで「勇気づけられた」という参加者の声も寄せられました。
ボランティア主催のチャリティラン&ウォーク「DAN DAN RUN」は10回目の開催となりました。楽しみながら難民支援につながる場として幅広い方が参加しました。
イベント開催予定については、こちらをご覧ください。
また、メールマガジン「JAR便り」では、支援現場の様子、難民の方のストーリー、最新の難民関連ニュースやその解説記事、イベント情報など、日本のなかでの難民支援の最前線をお届けしています。ぜひこちらからご登録ください。

難民向けの物資の整理をする小中学生向けイベントの参加者

10回目となった「DAN DAN RUN」。250人以上が参加
※ 2024年度年次報告書より