活動レポート

冬の寄付のご報告

    ▲写真:シェルターに向かう難民の人とインターン

    今年の東京の冬は、34年ぶりに積雪が1週間以上残るという記録的な寒さでした。日本に逃れてきた難民を支えるための支援に、たいへん多くの方からご協力をいただき、2017年12月から2018年2月までの3か月間で、のべ478の個人・団体の方から、1,700万円以上のご寄付、古本寄付なども合わせると総額1,800万円以上のご支援を集めることができました。心より感謝申し上げます。
    皆さまからのご寄付により、逃れてきた日本で頼れる家族や友人もなく、言葉もわからず、時にはホームレスに陥ってしまう難民に対し、難民申請に関する法的な情報提供をはじめ、生活情報や利用できる制度など、様々な拠り所へとつながっていくための支援を実現することができます。
    この冬も、シェルター(宿泊施設)手配や食料提供など、当面の医(衣)食住の確保に加え、難民が一つでも多くの拠り所を持てるよう、支援を行ってまいりました。

    この冬の支援実績(期間:2017年12月1日~2018年2月29日)

    ・事務所や収容所等での相談件数 784件
    ・電話での相談件数 586件
    ・シェルター提供人数 25人
    カメルーンをはじめとする国から、多くの難民の方がJAR事務所を訪れました。特に単身の女性が目立ち、ホームレス状態にある方もいました。JARではシェルターの手配と共に、脆弱性の高い女性にはシェルター満室時も、一時的な宿泊施設を提供しました(宿泊費支援人数 9人)。
    ご寄付をいただいた皆さまには、具体的な支援事例を別途お届けしております。

    同期間にいただいたご寄付

    ・ご寄付をいただいた方の数:のべ478件(個人団体を含む)
    ・ご寄付の総額:17,125,919 円
    古本でのご寄付(バリューブックス): 739,915 円(252件・個人団体を含む)
    古物買取でのご寄付(お宝エイド): 187,628 円(20件・個人団体を含む)
    ⇒総額 1,800万円以上のご支援をいただきました。誠にありがとうございました。
    昨年の難民申請者数は過去最多の19,623人でしたが、認定者数はわずか20人と、日本にいる難民は依然として厳しい状況に置かれています。JARの事務所を訪れる難民の数も年間700人以上に増加する中、難民がより安心できる空間で、支援を確実に届け続けていけるよう、今年5月下旬頃には事務所を移転します。
    新しい事務所での支援活動を実現できるのも、ひとえに皆さまからのご支援があってのことです。今後もあたたかいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。