活動レポート

難民への法的支援拡大に向けてー法律事務所がプロボノ促進へ議論

5月末にオリック東京法律事務所1にて、弁護士のプロボノ活動に関するラウンドテーブルが開催、JARも非営利団体として参加しました。
JARは難民の法的支援に関して、従来から多くの弁護士・法律事務所とパートナーシップを組んでいますが、オリック東京法律事務所もその一つです。今回、同事務所としてもプロボノ活動をより進めていきたいという思いから、今般の実施となりました。

会合には15の国際的法律事務所2が参加し、加えてパートナーの非営利団体としてJARと公共訴訟を支える専門家集団LEDGEが参加しています。

会議は、難民申請手続きにおける法的支援の重要性と、より多くの弁護士からの支援を必要としている状況についてのJARの報告から始まりました。報告では、実際に難民認定の結果につながっていることや、一方で弁護士のニーズがあるにも関わらず繋げられていない支援対象者が多くいる状況を説明し、どのような協力関係により支援を拡大できるか、議論を提起しました。
続いてLEDGEから日本における公共訴訟の重要性と、法律事務所からの更なる支援の呼びかけが行われ、プロボノ活動を広げるための課題やアイデア、事務所としての関わり方についての質疑など活発な意見交換がなされました。

今回のラウンドテーブルでは、改めて各弁護士の熱意を感じることができる機会となりました。今後より多くの難民が法的支援を受けられるよう、各弁護士・事務所との取り組みを引き続き進めて行きます。

※ プロボノとは、ラテン語で「公共のために」という意味。専門家等により、その専門知識・能力を活かして無報酬で提供されるサービスを指します

(参考)法律事務所の方へ(難民支援協会におけるプロボノ機会について)

写真:オリック東京法律事務所提供

  1. オリック・ヘリントン・アンド・サトクリフ外国法事務弁護士事務所 オリック東京法律事務所・外国法共同事業(事務所共同)[]
  2. オリック以外に、A&Oシャーマン、アシャースト、ディーエルエイ・パイパー東京、ハーバードスミスフリーヒルズ、ホーガン・ロヴェルズ、レイサム アンド ワトキンス、リンクレーターズ、モルガン・ルイス・アンド・バッキアス、モリソン・フォースター、ノートンローズフルブライト、オメルベニー、ロープス&グレー、シンプソン サッチャー アンド バートレット、スキャデン・アープス・スレート・マー・アンド・フロム(いずれも略称)[]