活動レポート

チャリティラン&ウォーク DAN DAN RUN 2022を開催しました

※イベントの概要はこちら

2022年5月15日~22日、第7回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN 2022」を開催いたしました。本イベントは2014年から毎年開催してきましたが、コロナ禍に伴い2019年以降は会場での開催を見送っていましたので、今回は3年ぶりの開催となりました。また今回は、参加者が会場に集まってラン&ウォークするオフライン参加に加えて、アプリを使って参加者が開催期間内の好きな時間に好きな場所でラン&ウォークするオンライン参加の仕組を設けることで、感染防止に配慮しつつも参加者の裾野を拡大しました。
この結果、オフライン参加とオンライン参加を合わせると、312名の方々にお申し込みいただくことができました。そして、皆さまからの参加費、協賛金、当日物販売上、募金により、日本に逃れてきた難民のための支援金として、1,243,531円の寄付を実現することができました。また、オフラインイベント当日には、私たち実行委員に加えて28名のボランティアの方々に集っていただき、日本に逃れてきた難民について楽しみながら関心を深めていただきました。本イベントにさまざまな形でご協力いただいた皆さまに、心から御礼を申し上げます。

開催経緯

2021年には、コロナ禍の入国制限により人数は減少したものの2,413名の方が難民申請を行いました。一方、難民認定数は74名で、前年に比べると増加してはいますが、依然として厳しい状況が続いています。
今回が7回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN」は、スポーツを通じて楽しみながら、より多くの方々に日本に逃れてきた難民について知っていただき、また支援に向けての具体的な一歩を踏み出していただくことを目的に、2014年より継続的に開催しています。

今回のイベントは前回同様、DAN DAN RUN 実行委員会が主催、難民支援協会が協力という形で、両者が連携しながら企画・運営を進めてきました。実行委員会のメンバーは、第一回目から携わるベテランの方から今回が初めてという方まで、また学生からリタイアされた方まで幅広いボランティア計13人。当日の参加者は、ご支援・ご協力いただいている企業関係者や、寄付やボランティアを通じたJAR支援者やそのご友人・ご家族、Webサイトやソーシャルメディアを通じてご興味をお持ちいただいた方などさまざま。ロシアによるウクライナ侵攻に伴い難民への関心が高まる中、難民支援の輪を大きく広げることができました。

イベント概要

目 的|①スポーツイベントの開催を通じて、参加者の健康の増進、体力の向上を図る
と共に、日本に逃れてきた難民について認知向上を図る。
②日本に逃れてきた難民への支援活動のための資金を得る。
日 時|2022年5月15日(日)~22日(日)9:00~13:00
場 所|オンライン参加は任意の場所だが、22日は豊洲ぐるり公園でのオフラインイベントを開催
内 容|
<個人参加>
プランA:オンラインのみで完走を目指す(ラン:5~100kmの5種類、ウォーク:5kmと10kmの2種類)
プランB:オンライン&オフラインで完走を目指す(ラン:10~100kmの4種類、ウォーク:10kmの1種類)
プランC:オフラインのみで完走を目指す(ラン:5~10kmの2種類、ウォーク:5kmの1種類)
<グループ参加>
オフラインかつリレー形式で完走を目指す(ランのみ10km)
参加費|
<個人参加>
大人:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:5,000円(+送料700円)
イベント参加のみ(Tシャツなし):3,000円
学生:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:3,500円(+送料700円)
イベント参加のみ(Tシャツなし):1,500円
大人:4000円、小中学生:1,000円
<グループ参加(リレー形式)>
通常参加費から500円引(1名当たり)

主 催|DAN DAN RUN 実行委員会
協 力|認定NPO法人 難民支援協会(JAR)
申込み人数|312名
当日ボランティア|28名
実行委員|13名
協賛企業|協賛12社、物品協賛2社

当日の様子

オンライン開会式の開催

イベント初日の5月15日(日)の午前10時から30分間、オンラインでのラン&ウォーク開始に先駆けて、開会式をオンライン開催しました。
開会式では、DAN DAN RUN実行委員会による挨拶の後、難民支援協会(JAR)の代表理事 石川えりが挨拶と併せて難民の現状について紹介。その後、大会参加に当たっての注意点の説明などを経て、ラン&ウォークの準備運動を実施。当日が折しも沖縄の本土復帰50周年に当たるとのことで、沖縄の方言によるラジオ体操「なんじぃうちなーぐちラジオ体操」を行った上で、スタートを切りました。

好きな場所、好きな時間でのラン&ウォークがスタート

開会式に続いて、まずは本イベント初の試みとなるオンライン参加によるラン&ウォークがスタートしました。これは専用アプリを使って、あらかじめ設定した目標距離を各自が好きな時間に、好きな場所でラン&ウォークするというもので、期間内に完走すると完走証が発行される仕組になっています。オンラインの参加者は121名と総参加者数の約半分を占め、その居住地は首都圏に限らず、南は九州、北は北海道までに広がっていました。また、海外からの参加もありました。お互いの顔は見えないものの、アプリやソーシャルメディアで繋がりながらのラン&ウォークは、コロナ禍のもとでのリスクマネジメントという点だけでなく、新たなニーズに応えることにも繋がりました。開催期間中、難民に関するクイズや情報発信を行い、ラン&ウォークだけではなく、難民について知り、関心を高めていただくことができました。

最終日は豊洲ぐるり公園でラン&ウォーク

最終日の5月22日(日)には、豊洲ぐるり公園でオフラインのラン&ウォークイベントが開催されました。東京湾に面した広々とした空間に設けられたコースには、要所要所にボランティアがスタンバイし、ランにエントリーした方々には給水、ウォークにエントリーした方々には「難民クイズ」の出題を行うと同時に、弾けんばかりの笑顔で参加者たちにエールを送っていました。このほか会場内では、「難民クイズ」の解答とその関連情報をパネルで紹介したほか、ミャンマー料理レストランを経営する難民の方へのインタビューや難民についてのQ&Aといったライブトークを展開、ご参加の皆様から好評を博しました。オフライン、オンライン合計の参加者は、312名。コロナ禍でのイベント開催にも関わらず、前回の2019年開催時に比べ約100人増加したのは、オンラインでの開催が功を奏したものと見られます。

5月22日のライブトーク&閉会式は、こちらからご視聴いただけます。JARスタッフによる難民に関する質問の回答や、ミャンマー料理を経営する難民の方へのインタビューをお聴きいただけます。ぜひご覧ください!



豊洲ぐるり公園で閉会式を開催


豊洲ぐるり公園でのラン&ウォーク終了後は、同じ会場内で閉会式を開催。併せて協賛企業から提供された魅力的な賞品の抽選会も行われました。この間、会場内には難民支援に向けての想いと、ラン&ウォークを終えた達成感が漂っていました。

当日ボランティアの活躍

当日の運営は、実行委員のリードのもと、28名の当日ボランティアの方々にお手伝いいただきました。早朝からのボランティアにも関わらず、受付、沿道での給水や応援、運搬、Tシャツ販売、展示、抽選会など、多くの方々にご協力いただき、成功裏にイベントを終えることができました。当日ボランティアの方の中には、DAN DAN RUNボランティアのリピーターも多く、新参者の実行委員以上に現場に精通している方も。最終日は、DAN DAN RUNがこうした多くの方々に支えられていることを痛感させられる機会ともなりました。

協賛企業一覧

イベントスポンサー

物品協賛

今年もチャリティTシャツを製作しました!

「DAN DAN RUN 2022」では、本イベント4回目となるチャリティTシャツを制作、今回初のオンライン参加では、このTシャツがそれぞれ異なる場所で、異なるタイミングにラン&ウォークする参加者を繋ぐ役割のひとつを担いました。前回に引き続き、株式会社カラーコードデザイナーの爲壮京子さんのご協力のもと、イベントのキャッチコピーである「RUN & PEACE! ともに生きる未来への一歩を!」にフィットする素敵なTシャツを製作。例年同様、イベントには参加できないけれど気持ちだけでもとTシャツをご購入くださる方も多く、イベント最終日には製作した150枚を完売。過去最高の枚数となりました。


収益の活用について

本イベントのご寄付 (1,243,531円)は、本イベント協力団体である難民支援協会を通して、難民支援のために活用させていただきます。例えば、家がない難民の宿泊費(シェルター費)や、食費、保険に加入できない難民の医療費、事務所に来るための交通費など、難民への支援金に活用されます。専門的なスタッフによる、難民認定手続きや生活、仕事などについての相談業務、制度改善に向けた社会への働きかけなどの活動にも活用させていただきます。
ご協力いただいた皆さまには、心から御礼を申し上げます。

※本活動レポートは、報告書(PDF形式)としてダウンロードいただけます。(収支表の掲載あり)
DAN DAN RUN 2022 チャリティラン&ウォーク報告書