活動レポート

2回目も盛況。難民と企業をマッチングする合同説明会

    難民支援協会(JAR)では2月27日、四谷地域センターで、難民を対象とした就労のための合同説明会を開催しました。

    この説明会は、難民と企業とのマッチングを目的としたものです。参加した難民は、約30人にのぼります。難民を人材として雇用することを考えている企業からは、12社14名に参加していただきました。難民の参加者は事前に話を聞きたい企業を選んでおり、必要に応じて通訳も交え、企業担当者との間で熱心に相互の理解を進めました。説明会において難民自身が希望し、また企業側からも人材として評価をした場合には今後、企業見学、OJT(有償での就労体験)を経て、継続的な就労を目指していきます。
    説明会に参加した難民の多くは、JARが従来から実施している「就労前訓練プログラム」の参加者です。JARでは2012年に職業紹介許可を取得し、難民と企業とのマッチングに取り組んできましたが、相互の期待や将来への考え方のずれなど、様々な理由から雇用を継続できないケースが複数発生しました。この反省から、事前に集中的な研修を提供し、その後企業見学やOJTを経て、難民側と企業側で理解を進めてスムーズで継続的な就労に繋げるという、このプログラムを開始しました。

    近年、就労のみを目的に難民申請をするという「偽装申請」が取りざたされています。このこと自体は、私たちも問題と考えています。しかし、難民として保護されるべき難民申請者においては、就労を目指すことは当然のことです。セーフティネットがほぼ存在しない中では、生活を自ら支えるために働くことが必要です。またそれぞれの持てる能力を活かすことは、本来「当たり前の生活」です。
    今後も、難民がその力を活かして社会で活躍できるように、就労支援事業を進めていきます。ご関心のある方は、当会までご連絡ください。

    3月20日開催のRefugee Talk -難民を語る夕べ-では、JARの就労支援をテーマにお話しします。

    詳しくはこちらをご覧下さい。

    ※今回の合同説明会および「就労前訓練プログラム」は、独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業です。また、株式会社栄鋳造所に運営の協力をいただいています。