2013年2月15日
認定NPO法人 難民支援協会
-海を渡って逃れてきた難民の思いが食を通じて伝わる本-
*3月12日(火)に、出版記念会を開催いたします。詳細は以下をご参照ください。
この度、認定NPO法人難民支援協会(東京都新宿区、代表理事:中村義幸)は、在日難民とともに作ったレシピ本「海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders」を発売します。
日本に逃れてきた難民のことをより多くの人に知ってもらうことを目的として作られた本書は、ミャンマー(ビルマ)、クルド、イラン、エチオピアなど世界15の国・地域から45の家庭レシピが掲載された、日・英併記のレシピ本です。
本書は、難民支援協会が支援を行っている難民からレシピを教えてもらい、ともに料理を作りながら制作しました。家庭料理の味や匂いの記憶は、生まれ育った土地の記憶を呼び起こすものです。迫害という過酷な経験を持つ難民にとって、料理を通じて思い出す故郷は、必ずしも幸せな風景ばかりではありません。それでも、家庭料理を共に囲んだ大切な人たちとの思い出も、その記憶にはつまっています。
各レシピに掲載しているコラムには、食文化の豆知識、作り方のコツに加え、作り手である難民の料理をめぐる個人的ストーリーも紹介されています。また、料理の中には、母国の家族が送ってくれるスパイスを使い、故郷の味を再現するようなレシピもあれば、長年の日本での生活を経て変化していったレシピもあります。
日本に逃れてくる難民は年々増加しており、2012年は過去最多を記録した前年を上回り2,100人以上が、難民申請を行いました。国際的に比較すると日本の認定基準は非常に厳しく、審査の結果を待つ間、厳しい状況に置かれています(詳細は参考資料)。本書は、海を渡って逃れてきたこのような難民の思いが食を通じて感じられる本です。
本書に込められた難民の思い、難民の置かれた日本での現状に関するご取材をお願いいたします。
発売日| 2013年2月15日(金)
定 価 | 1,500円+税(全105ページ)*売上は難民支援に活用されます。
発 行 | 認定NPO法人 難民支援協会*本制作はマッコーリー・キャピタル・ジャパンから資金提供含めご協力をいただきました。
ご購入はこちらから
http://www.flavours-without-borders.jp/
■ 書籍紹介
[目次]
はじめに
レシピ&コラム(サラダ/魚/豚肉/鶏肉/牛肉/米・麺/デザート) 全45レシピ
地図、民族情報
日本にいる難民の話
難民とは?
*日本にいる難民の話(p98から抜粋)
料理には、歴史があり、文化がある。
料理を作っていると、昔同じ土地で暮らしていた人を思い出す。美味しい料理を食べている人の表情を見ると、幸せな気持ちかどうか、わかる。
日本に逃れてきて20年。まだ母国には帰れない。できるならば、今すぐにでも戻りたい。そして、母国にいる母や兄弟と一緒に、食卓を囲みたい。 (アゼリ出身・男性)
■ 出版記念イベント
日 時| 3月12日(火) 19:00-21:00 (18:45 開場)
場 所| Café & Meal MUJI 南青山(東京都港区南青山5-11-9)
内 容|
・書籍紹介/レシピ本制作に関わった難民からの話
・本掲載レシピからCafé & Meal MUJI 南青山店長オリジナルアレンジメニュー提供
参加費| 6,000円(レシピ本付)/4,500円(すでに本をご購入頂いた方)
お申込み| こちらからお申込みください。 当日参加も可能です。
主 催| 認定NPO法人難民支援協会
協 賛| 株式会社良品計画
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■ 本件に関するお問い合わせ
認定NPO法人 難民支援協会 広報部 田中
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-7-10 第三鹿倉ビル6階
Tel:03-5379-6001|Fax:03-5379-6002|info@refugee.or.jp|www.refugee.or.jp
■ 難民支援協会(JAR)について
認定NPO法人 難民支援協会 https://www.refugee.or.jp/
日本に逃れてきた難民を支援するために1999年に設立された団体。日本にいる難民から、年間15,000件以上の相談を受け、専門スタッフが難民一人ひとりへの法律面、生活面での支援を行っている。また、制度改善を目指した、政策提言、国内外での調査研究、および情報発信を行うなど、日本の難民保護を目的として総合的に活動している。
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所の事業実施パートナー団体である。
[受賞暦]国際交流基金地球市民賞2013年/第21回毎日国際交流賞・2009年他