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活動レポート

シリア難民のジュディさん、難民認定を求める裁判で控訴棄却

シリアで反政府デモに参加したことで身に危険が及び、2012年に日本へ逃れてきたジュディさん。難民不認定結果に対して2015年から裁判を闘っていましたが、残念ながら2審でも敗訴しました。ジュディさんは、「何百万人のシリア人が国外に逃れて、そこで難民認定を受けていることをご存知のはず。(高裁判決は)日本の裁判所と法律が、難民を受け入れないということであり、正義に基づいたものではない、と感じています」と述べたうえで、最高裁へ上告しない意志を表明。来日から6年に渡る、難民認定を求めた闘いは残念な結果で幕を閉じました。

今回の判決は、シリア情勢について、反政府活動に加わったというだけでは迫害を受ける恐れがあるとは認められないという判断であり、UNHCRの見解や他国の判断と異なります。実際に、ジュディさんの弟は同時期にイギリスに逃れ、難民認定されています。
また、立証にあたっては本人の供述に加え客観的資料の提出が必要という日本の理不尽に高い基準が改められることはありませんでした。
弁護団は記者会見を開き、「ジュディさん本人の供述に具体性がない、とあるが、本人への尋問請求は認められず、1審の供述が採用された」「シリアから逃げてくるときに証拠を持ってこられるのか、家族に届けてほしいと言えるかにも疑問がある」と批判しました。また、日本政府が第三国定住による難民受け入れを2倍にするという報道にも言及し、「それ自体は歓迎するが、他にも認定されるべき人が多くいて、収容されている人もいる。そういう人たちこそまずは正面から認定すべきだと思う」と訴えました。

ジュディさんは人道配慮による在留特別許可を受けているため、敗訴によってシリアへ強制送還されることは幸いありません。しかし、この判決は日本の難民認定制度の課題を容認するものとも言え、日本に庇護を求めて逃れてきたすべての難民にとって、非常に厳しい、残念な結果です。

JARでは、保護されるべき人が難民認定を得られるよう、上記のように弁護士とも連携しながら、年間1,300件以上の法的支援を提供しています。これは、迫害の待つ母国への送還を防ぐ、命に関わる重要な支援です。今後も活動を継続・強化していくため、ご寄付を通じて支援にご参加いただけましたら幸いです。

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(2018年10月26日掲載)

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