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活動レポート

フランスの同時多発テロを受けて

パリ同時多発テロにより、難民への排外的な論調が強まっています。今回の事件で、「難民」に対して漠然とした不安を持った方は多いかもしれません。しかし、難民はテロの犠牲者であることを、いま一度お伝えしたいと思います。いまシリアから逃れている人々の多くは、無差別攻撃によって家を焼かれたり、親族や友人を殺されたりして、命に危険を感じ、国を後にした人々です。難民の移動がテロをもたらすのではなく、テロや戦争の恐怖によって難民となる人が生み出されているのです。JARはテロという暴力行為を許しません。そして、暴力行為から逃れ、最も保護を必要としている人たちが、行き場を失うことがあってはならないと考えています。

一方で、今回のフランスのテロでは、テロリストが「難民」を利用しているという実態も報道されています。昨日、来日中の国連難民高等弁務官グテレス氏が日本記者クラブにおける会見で以下のことを述べました。「パリのテロについては、自爆した人が偽造パスポートを意図的に現場に置いたという説に私は納得している。ISは難民をターゲットにしている。ヨーロッパで難民を拒否することは、ISのプロパガンダを利するだけだ。難民をスケープゴートにしてはならない。難民をウエルカム(歓迎)しながら、適切にスクリーン(選別)することが重要だ」

国境をまたぐ人の移動が「リスク」だとすれば、それは難民特有のものではありません。日本に到着してから難民申請をする人については、通常の入国審査を通過しています。「リスク」があるとすれば、観光などその他の目的で入国する人々も同様でしょう。漠然とした不安から難民を拒絶するのではなく、むしろ難民を生み出す状況に思いを馳せ、日本が積極的に難民を受け入れ、国際貢献をしていくよう、JARはみなさんと一緒に取り組みたいと思います。

(2015年11月27日掲載)

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