難民支援協会と、日本の難民の10年

2009年は、難民支援協会(JAR)にとって設立10周年という節目の年でした。2010年、新たな10年を前に、これまでの活動の歩みをまとめた記事「難民支援協会と、日本の難民の10年間」の連載を開始します。

設立当時の1999年から10年間の難民申請数は5,594人を数え、それまでの10年間(89年〜98年)の889人の6倍以上にのぼっています。また、あまり話題に取り上げられることのなかった日本の難民の状況も、数々の事件・出来事を通じて、多くの人が知るようになってきました。そして、私たち一人ひとりが、学校や仕事場、日常生活のなかで「難民」と呼ばれる人々と出会う可能性はどんどん高まっています。

この連載では、日本に逃れてきた難民の専門機関として立ち上がった難民支援協会がどのような役割を果たしてきたか、これまでの日本の難民受け入れがどうであったかをふりかえると同時に、これからの10年を、日本社会に暮らす私たち一人ひとりがどのように難民とともに歩んでいくのかについても、一緒に考えながらご覧いただければ幸いです。

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