活動レポート

シリア難民留学生受け入れ事業に関する新団体の設立と事業移管について

難民支援協会(JAR)では、シリア危機をきっかけに高等教育の機会が限定的となった、もしくは中断せざるを得なかった若者を、2016年度より民間主導で留学生として日本に受け入れる「シリア難民留学生受け入れ事業」を、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会、日本国際基督教大学財団(JICUF)との共同事業として実施してきました。

この度、当初計画の第1期事業が終了となることを契機に、新団体「一般財団法人 パスウェイズ・ジャパン」(設立準備中)を設立して、事業の移管を行うこととしました。これまで当事業で受け入れてきたシリア難民留学生への支援、および今後の受け入れに関しては、新団体で事業を継続します。

これまで当事業にご関心、ご支援を寄せてくださった多くの方々にお礼を申し上げるとともに、両団体への今後引き続きのご支援をお願いいたします。

2021年6月30日

関係者各位

特定非営利活動法人難民支援協会
PJ (パスウェイズ・ジャパン)設立準備会

シリア難民留学生受け入れ事業に関する新団体の設立と事業移管について

平素より特定非営利活動法人難民支援協会(以下、「難民支援協会」)の事業へのご支援、ご協力を頂き誠にありがとうございます。

さて、2015年の難民・移民危機を経て、2016年度より5年計画で実施してきた市民社会主導によるシリア難民留学生受け入れ事業について、この度6月末を持って事業の移管を行うこととなりました。

当事業では、トルコからシリア難民を留学生として日本に受け入れることで、難民を受け入れるコミュニティを各地域に作り、難民のための新たな道筋を社会に定着させることを目指してきましたが、5年間の活動を経て、多くの成果を挙げることができました。
宮城、千葉、東京、京都、沖縄の各地域の日本語学校・大学への31名の受け入れを通じて、教育機関、宗教団体、NPO、企業、市民、学生、メディア等、様々な団体や個人の方がシリア難民留学生と接し、支え、交流を深めるに至り、受け入れを行う日本語学校・大学も拡大しました。さらに国連「難民に関するグローバル・コンパクト(GCR)」に基づくアジアでの先進的事例として、国内外で注目と評価を得るに至りました。

当事業の実施に際してご協力を頂きました、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会、日本国際基督教大学財団(JICUF)各地の日本語学校、国際基督教大学、その他、ここにお名前を記すことのできない、企業、団体・グループ、個人等多くの方々のご協力に、心より御礼申し上げます。

新団体の名称は、国外から日本への道筋、そして難民となる経験を経た若者たちの未来への道筋という思いを込めて、「パスウェイズ・ジャパン(Pathways Japan, PJ)」としました(パスウェイズ(Pathways)は「道筋」の意味)。パスウェイズ・ジャパンは、難民支援協会からの事業移管を受け、シリア難民留学生の受け入れを継続する他、新たに篤志家のご寄付を受け、難民の背景を持つ方々のための新たな奨学金の設立も計画しています。そして、留学生として来日した若者が、日本で就職、定住に至るまで、必要なサポートを提供していく予定です。
(新団体の詳細については、近日開設予定の同団体ウェブサイトをご参照ください。)

新団体設立に際しては、難民支援協会も資金協力を行い、これまで当事業を担当していた職員が新団体に移り事業実施にあたります。

以上により、事業の継続性は確保しつつ、以後当事業で受け入れたシリア難民留学生の保護と支援については、パスウェイズ・ジャパンが責任を負うこととなります。そして両団体は、難民が受け入れられる社会をともに目指し、それぞれ事業をさらに発展させていく予定です。

今後当事業に関するご連絡やお問い合わせ、また当事業で受け入れたシリアの方々に関するご連絡等は、下記パスウェイズ・ジャパンの連絡窓口まで、お願い致します。

[問い合わせ先]

パスウェイズ・ジャパン(設立準備会) 
office@pathways-j.org

特定非営利活動法人難民支援協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル4階
info@refugee.or.jp    Tel: 03-5379-6001

※ 2021年7月7日に、パスウェイズ・ジャパンのウェブサイトが公開されました。
https://pathways-j.org