活動レポート

[緊急支援速報]ウガンダコミュニティを再び訪問しました

    千葉県と東京都に暮らすウガンダ難民のコミュニティを訪問しました。大震災の発生後、今回は2度目の訪問です。あわせて約30名が集まりました。
    まず、コミュニティ全体での質疑応答の時間を設けました。震災に関連しては、かなり状況も落ち着いており、以前より冷静に受け止めている様子が分かりました。そのため、質問も、手続きの期間や入管に提出する資料を母国から取り寄せるには危険だがどうしたらいいかなど、難民申請に関するものが多く寄せられました。
    震災関係で聞きたいことがないか尋ねたところ、水は飲んでも安全か、余震はいつ頃まであるかといった質問が出ました。水については、英語での資料も配布し、政府だけでなく専門家も飲用とすることに危険がないことを伝えると、特に幼児を抱えた母親などは大きくうなずきながら聞いている様子も伺えました。また、「ボランティアに行きたい」という人もおり、JARのボランティア派遣プログラムを紹介しました。
    その後、一人ひとりから話を聞きました。「地震の日は、自宅に帰れず駅で泊まった。言語や情報を理解するハンデを強く感じた」などの話もでた一方、やはり難民申請に関わる相談が多く、母国の状況への心配、日本で将来が見えないこと、就労できないことへの不安、体調や経済状態の悪化などが寄せられました。「日ごろのストレスに加えて、地震も怖くて眠れないこともあり、身ごもっている赤ちゃんの出産が心配。手術も必要かもしれないが健康保険がない」という相談は、難民申請中という立場だからこその悩みといえるかもしれません。
    最後に、小麦粉や野菜の缶詰、マスクなどの物資を支援しました。1回目の訪問時に支援した食糧や物資はとても好評で、今回もほぼ同様の物資をお渡ししました。多くが就労の許可を与えられず、日本の社会で生きていかなければならない申請者にとって、物資は命綱ともいえるのかもしれません。また、東京にあるJARの事務所までの交通費もかけなくて済みます。
    ただ、そういった物的・金銭的な面だけでなく、コミュニティ内で疑問を話し合ったり、意見交換を作る場を作るという意味でも、改めて訪問による支援の意義を感じました。