2019.01.07

ニッポン複雑紀行「1年目の振り返り」と「運営資金ご支援」のお願い

2019.01.07
ニッポン複雑紀行編集部

あけましておめでとうございます。「ニッポン複雑紀行」編集長の望月優大です。今年もよろしくお願いします。

今回の記事はニッポン複雑紀行の1周年を祝して特別版でお送りします。2年目も引き続き頑張っていくべく、まず1年目の振り返りをします。そのあとに読者の皆さまへのお願いがございますので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

始まりは2017年の冬でした

ニッポン複雑紀行は、日本に逃れてきた難民の支援を行う認定NPO法人難民支援協会(JAR)による新しいチャレンジとして構想され、団体外部から望月も関わらせていただくという形で一昨年(2017年)の12月にスタートしました。

左からJARの田中さん、望月、石川さん、野津さん

「日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン」というテーマを掲げ、これまで14本の記事をつくってきましたが、一本一本の記事を作る中で、一番学ばせていただいたのが私たちだったと思います。

昨年末の臨時国会で入管法の改正が成立しましたが、昨年は日本における「移民」や「外国人」というテーマに未だかつてないほどに大きな注目が集まったタイミングとなりました。これは一昨年の夏頃にニッポン複雑紀行の企画を練っていた私たちが予想していた以上のことでした。

1記事あたりのPVは数万単位に

そうした注目度の高まりもあった中で、ニッポン複雑紀行は小さな媒体ながら、当初内部で掲げていた目標の優に10倍以上の方々に読んでいただくことができました。具体的には、1記事あたりのPV(閲覧数)として数千PVを目標に置いていましたが、実際には1記事あたりの平均で数万単位のPVがありました。

学校ではしゃべらない。日本社会の片隅で孤立する「海外ルーツの子どもたち」(2018年5月)

この1年間で取り上げたテーマは多岐に渡りました。

コンビニで働く留学生、被災地で炊き出しに取り組むムスリムたち、「ハーフ」として生まれた人々、医療通訳、LGBT、移民家族にとっての帰る場所、家族の暮らし、名前とアイデンティティ、海外ルーツの子どもたち、高田馬場や神戸の長田区など外国人が多く暮らす街、フィリピンのマニラで海外取材もしました。そして、多言語アナウンスを始めた駅長や、精神障害を抱えるベトナム難民に寄り添う人々の話も聞きました。

けれどまだまだ足りません。入管法の改正も成立し、日本で暮らす外国人の数はこれから益々増えていくことでしょう。出稼ぎ労働者、定住する移民、そして二世、三世の子どもたちやミックスルーツの人々も増えていきます。私たちにはマスメディアのような資金力はないですが、地道に取材をし、届けていくべきこと、届けていけることはまだまだたくさんあると思っています。

資金面の制約という現実

ただし、現実にはNPOによる運営ということもあって資金面の制約がありました。ニッポン複雑紀行は多くの人に読んでいただいてこそ意味があると思っているので、有料にして読者を限定するわけにはいきません。

しかし、自主財源だけだとどうしても限界があるというのが現実です。結果として地方での取材など、取材費を多めにかける記事がなかなか増やせていないというのが1年目の実情でした。

「日本人」とは何か?「ハーフ」たちの目に映る日本社会と人種差別の実際(2018年6月)

当然ながら日本の「複雑さ」は東京だけにあるわけではありません。また、色々な方の視点で見るからこそ見えてくるものがあるとも思っています。

だからこそ、2年目は地方の取材を増やし、外部のライター、写真家の方にもこれまで以上に関わっていただけたらと思っています。そして1年目に取り上げられたなかったテーマにも一つずつ取り組んでいきたいと思っています。

クラウドファンディングでのご支援のお願い

そこで、2年目も日本の中にすでに存在する「複雑さ」を取材し、届けていくために、活動の継続に必要な費用をクラウドファンディングという形で募らせていただきたいと考えています。

「ニッポンは複雑だ。複雑でいいし、複雑なほうがもっといい。」ーーこのコンセプトに共感くださる方、過去のニッポン複雑紀行の記事を読んで「応援したい」と感じてくださった方、ぜひ2年目の活動をご支援いただけたら嬉しいです。

2019年2月14日(木)までに、200万円を目標に、「ニッポン複雑紀行」の持続的な運営のための資金を募ります。

集まった資金は、2年目も毎月コンテンツをお届けするために使わせていただきます。具体的な資金使途は、ライター・写真家への謝礼、取材のための交通費・宿泊費(2年目は地方取材も増やしたいと思っています!)などです。ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

目標:2,000,000円

現在:0円(0%) 
寄付者数:人


終了しました。たくさんのご支援をありがとうございました!

※ ニッポン複雑紀行を運営する難民支援協会は「認定NPO法人」のため、ご寄付は寄付金控除(税控除)の対象となり、確定申告によって寄付金額の最大50%が税金から控除されます。

 

昨年末、執筆や写真などで関わってくださった皆さまと一緒に。

応援メッセージをいただきました

ニッポン複雑紀行に関わってくださる方からメッセージをいただきましたのでご紹介します。今後も新しくメッセージをいただき次第、更新していく予定です。皆さま応援ありがとうございます!(以下順不同・敬称略)

 

田中宝紀/NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者
“なぜか、私たちの社会では「移民」は存在しないことになっています。私たちがいないふり、見なかったふりをし続けてきた間にも、彼らは日々の暮らしを営み、時に苦しみ、喜び、支えあって生きてきました。

『ニッポン複雑紀行』は、社会に蔓延している「移民と言う言葉のタブー」を、その誕生から軽やかに乗り越え、移民1人1人の人生と誠実に向き合い伝えてきた稀有なメディアです。

子どもが生まれなくなり多くの若者が生きることに苦しさを感じるこの国で、力強く根付こうとする人々の、この社会で共に歩んでいる隣人の、彼らのその生き様を、1人でも多くの人にこれからも届けてほしい。それができる唯一無二の存在として、ニッポン複雑紀行の取組を心から応援しています。”

 

下地ローレンス吉孝/社会学者
“わたしは、はじめてこのウェブマガジンのタイトルをみた時、直感的に「このサイトであれば、この場所であれば、これまであまり語られてこなかったであろう、“実際には複雑で多様な人々の「声」”を届けることができる!」と感じました。

単純なカテゴリーや枠組みで切り取られてしまいがちな物語の断片を簡単にコラージュするのではなく、実際に生きている一人一人の発する小さなことばや細やかな表情、そして人生の生き様に寄り添った記事を紡いでいく。実際に足で歩いて目で見てきた「移民の文化」から、日本がいかに複雑であるかを照らし出す。この媒体は、多くの人々の間で拡散され話題となり、ウェブ画面を超えた現実世界で新たな交流のきっかけを生み出し続けています。

移民のさらなる受け入れの議論が生煮えのまま加速する昨今の状況の中で、腰を据えた議論の場を築くことが喫緊の社会的課題です。その中で、日本の移民の現実を捉え、一人一人の声を発信し、複雑な現実を議論しあう場を喚起する「ニッポン複雑紀行」の社会的役割はより大きいと感じます。引き続き、このウェブマガジンを継続するため、ぜひ皆様の応援をどうぞよろしくお願い致します!”

 

石川えり/難民支援協会 代表理事
“「数」ではない、「一人ひとり」のフクザツな生き方を届けたいー。東日本大震災で炊き出しを続けたこと、小学校でのいじめが嫌だったこと、子どもに故郷を見せられたこと。ニッポン複雑紀行で紹介される一人ひとりの語りを通じて、日本で暮らす彼らの息遣い、思い、生活感が伝わってきます。私たちの社会の中にすでにあるフクザツさへの関心がじわじわと湧いて、そして広がっていきますように。ぜひ皆さんも一緒に楽しみ、応援して、そして育ててください!”

 

応援のほどよろしくお願いいたします!

2019年も一本ずつ地道に丁寧に記事を作っていきます。これからの未来を考えるためにも、今ある現実をしっかり見据えることが大切だと考えています。

みなさまぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。(※2019年2月14日まで)

目標:2,000,000円

現在:0円(0%) 
寄付者数:人


終了しました。たくさんのご支援をありがとうございました!


「ニッポンは複雑だ。
複雑でいいし、複雑な方がもっといい。」
ニッポン複雑紀行編集部
望月優大・野津美由紀

TEXT BY Nippon Fukuzatsu Kikou

ニッポン複雑紀行編集部

認定NPO法人難民支援協会(JAR)のスタッフとライターの望月優大が共同でニッポン複雑紀行を運営しています。2019年も一つずつ丁寧に記事を作っていけたらと思いますので、応援のほど何卒よろしくお願いします!Twitter @nipponfukuzatsu