活動レポート

「日本と難民」入門セミナーを開催しました

6月20日は「世界難民の日」。
最近では、日本と難民に関するニュースを見聞きすることも珍しくなく、関心を持つ方も増えています。一方で、「よくわからない…」という声も。そんな“ちょっと気になる”思いに応えられるよう、「入門編」のようなセミナーを、オンラインで6月7日に開催しました。

入門編ということで、例えば「難民とは?」という点についても、難民条約で定められている難民の定義をご紹介するのではなく、「紛争や人権侵害などから自分の命を守るために、やむを得ず母国から逃げざるを得ない人です」といったように、まずはざっくり理解してもらえるようにしました。また「難」という字が入っていることで、日本では「困難」「~ができない」といった、少しネガティブなイメージをまとうことが多いのですが、「難」は「避難」から来ていることなど、参加者の方になるべく身近な話となるように心がけました。

そのほか、世界と日本の難民の状況、難民支援協会(JAR)の活動や目指したいこと、難民支援のためにできることなどについて、1時間程度でお話しました。

今回は、私たちの予想以上に反響があり、約90人の方にご参加いただきました。約4割が、難民に関するイベントに初めて参加するという方でした。また、対話的な雰囲気をなるべく大切にしたいと思い、可能な範囲でビデオをONにしてのご参加をお願いしたのですが、大変多くの方に賛同いただき、オンラインでありながら皆さんの反応を感じながら話を進めることができました。

▼参加者の感想

  • 難民を取り巻く状況の過酷さについて実例やデータを元に説明してくださったので、よくわかりました。
  • 難民についてわかりやすく詳しく知ることができました。
  • 世界情勢が不穏な中で自分にできることを探していましたが、お聞きできてよかったです。
  • 難民になるのは経済性は関係ないという話が、印象に残りました。
  • JARのイベントや支援活動にすでに参加している人から初めての人まで、幅広い90人超もの方と一緒に参加できたことに希望を感じました。排外的な言動を見聞きすることが少なくない今、ここに集まった人は少なくとも関心を共有していたり、何か行動したいと思っているのだと実感し、勇気づけられる思いでした

直接の対面ではないですが、難民支援に関心をもっている方々と集うことができた1時間。今回はたくさんの方にご参加いただき一層嬉しかったですが、人数の多さが大切なのではありません。時間の都合で事前のフォームやチャットに限られましたが、さまざまなご質問やご意見も伺えました。

難民支援への関心でのつながりを感じられました

特に初めての方にとって1時間は短いわけではない中、ご関心・ご参加をいただき、ありがとうございました。今後も、改良を重ねながら、この入門セミナーを続けていく予定です。「日本と難民」について”はじめの一歩”となれる機会を作っていけたらと考えています。

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