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活動レポート : ボランティア

週刊 越冬支援2016


【越冬支援 Week1】今年も週報告をはじめます
week1_web.jpg寒くなってきました。日本に逃れてきた難民の「越冬」を応援してくださる皆さんに、これから毎週、状況をお伝えします。難民への公的な支援は非常に脆弱で、特に来日直後の2~3ヶ月は支援が一切ありません。JARに、新たにたどり着くほとんどの人はその間に所持金が尽きてしまいます。寒い冬の路上生活は特に過酷なため、シェルターの手配が非常に重要です。
この冬、JARは30部屋を確保しています。すでに満室です。1ヶ月にわたって路上生活に耐えた方も、無事に入居できることになりました(写真:事務所からシェルターに出発する様子)。幸い、いま路上生活に陥っている人はいませんが、新たな来日・来訪者が増える時期は予測できないため、気が抜けません。無事に春を迎えられるよう、応援よろしくお願いします!

【越冬支援 Week2】ささやかなクリスマス会
xmas01_200.jpg難民の母子を集めて、事務所近くでクリスマス会を開催しました。お子さんと一緒に逃れてきた人も、日本で出産した人もいます。小さな子どもがいると、日本語教室等に通うこともなかなかできず、孤立してしまいがちです。ただでさえ大変な子育てを、異国の地で頼れる人もなく頑張っています。このサロンでは、類似した境遇の女性たちが集まることで孤独感の緩和を目指しています。カレーピラフをたくさん用意し、一緒に食べたり、インターンのバイオリン演奏にあわせて歌ったり、踊ったりしました。皆さん、はじめは疲れた表情でしたが、子どもたちがインターンと遊んでいる間に(保育士資格を持つ者も!JARの活動はスタッフ・インターンの多彩なスキルに支えられています)談笑し、リラックスできたようでした。「越冬」には医(衣)食住の確保と同じように、一人じゃないと心で感じてもらうことも重要だと考えています。


【越冬支援 Week3】年末年始は緊急携帯を持って過ごします
wintergift2016_200.jpgこの冬も全国の皆さまからさまざまな形で支援が届いています!山口県のある幼稚園はこの冬も募金活動をしてくださいました。熱心な先生が難民の問題を子どもたちにやさしく説明し、子どもたちは「難民のおともだちのために」と、お菓子やガチャガチャを我慢した分を自主的に寄付してくれているそうです。寒い中、商店街の街頭にも立って募金活動をしてくれ、なんと55万9,010円が集まりました!
ほかにも、大きなサイズの手編みの帽子を送ってくださった方や、「日本では手に入りにくいと思って」とイギリスからの一時帰国にあわせてアフリカの缶詰やハラルのレトルト食品をたくさん購入して持ってきてくださった方、果物を贈ってくださった方など、多くの方がさまざまな形で、日本に逃れてきた方の越冬を支えようとご支援くださっています。本当にありがとうございます。
事務所は本日より3日まで閉めますが、期間中はスタッフが緊急携帯を持って対応します。越冬支援はまだまだ続きます。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

【越冬支援 Week4】PAULのパン
年末年始は緊急携帯を持っていましたが、路上生活に耐えていた人たちの宿は年末までに手配できたこともあり、無事に過ごすことができました。先週から事務所を再開し、連日10~15人が相談に訪れています。今日だけでも12人・出身国は9か国と多岐に渡ります。
食料をもらいに来る方もいます。宿(シェルター)に入れたとしても、公的な支援につながらない限り、最低限の食費や交通費もままならないためです。最近、同じ四谷にあるというご縁から、ショッピングセンター「アトレ」に入っているベーカリーのPAULから、廃棄になってしまうパンを毎日いただいています。フードバンクとの提携やご寄付でいただくレトルト食品に加えて、店頭で焼き上げるパンも提供できるようになり、子どもから大人まで大変喜ばれています。クロワッサンは特に人気です。

【越冬支援 Week5】インフルエンザの予防接種
難民の子どもたちが集住する地域での「越冬」に欠かせないのはインフルエンザの予防です。予防接種をするほどの経済的余裕がない家が多く、過去にはクルド民族のコミュニティで、子どもたちのインフルエンザが重症化したこともありました。入院や通院による治療費が大変大きな負担となってしまったため、事態の再発を未然に防ごうと、それ以来、地域の病院に協力いただき、予防接種を行っています。先日、この冬の分を行いました。ぎゃーぎゃーぴーぴー騒ぐ子どもたちをスタッフとインターンが落ち着かせながら、なんとか任務遂行。コミュニティ支援担当スタッフの鶴木は、子どもたちにすべてのエネルギーを吸い取られ、翌日もふらついていました...元気いっぱいなのは良いことですね!

【越冬支援 Week6】JAR is my family
東京も本格的に寒くなり、越冬支援は厳しさを増してきました。来訪人数も増え、今日だけで22人が相談に訪れました。対応に追われるスタッフは昼食が18時を回ることも。寒さで体調を崩した方を急遽病院に連れて行ったり、ホームレスとなっている方が、1日でも早くシェルターに入れるよう奔走しています。
「JAR is my family.」
ホームレスに耐えていた北アフリカ出身の方が、先週言ってくださった言葉です。できることは限られていますし、すぐにシェルターを手配できないこともあります。それでも、家族だと言うくらい、いまの彼にとってはJARがすべてだと思うと身が引き締まります。まずは、公的支援につながるまでの厳しい3ヶ月を乗り切れるよう支え、その後は就職に向けた支援や、日本でネットワークを広げていけるよう、サポートしていきます。皆さまからのご寄付は、そうした支援活動に使わせていただきます。引き続き、応援をよろしくお願いします。

今後の越冬支援報告はFacebookページをご覧ください。


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(2016年12月16日掲載)

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