難民の方からお礼のお手紙をいただきました

皆さまのご支援によって、支援ができたナイジェリア出身のオビさん(仮名)から、お礼のお手紙をいただきました。オビさんへの支援の背景も含めて、ご紹介します。

所持金は60円。2時間歩いてJARへ

オビさんは今年の4月上旬にナイジェリアから来日しました。日本に親戚や知り合いは一人もいませんが、たまたま最初にビザが取れた国が日本だったそうです。もちろん、当初は難民支援協会(JAR)のことも知りませんでした。お金はいくらか母国からお持ちでしたが、ホテルに滞在していてはすぐに底をついてしまいます。道でアフリカ出身らしき人を見つけては、一晩だけでも泊めてもらえないかと頼み込み、レストラン等を転々としながら生活していたそうです。

来日から一ヶ月ほどたった5月上旬にJARを知り、初めて事務所にいらっしゃいました。そのときの所持金はわずか60円。オビさんの全財産でした。直前に滞在されていたモスク(イスラム教の礼拝堂)は都内にありましたが、60円ではJARへの交通費にもなりません。数週間前から移動手段は電車ではなく徒歩で、その日も重いスーツケースを持ち、JARまで2時間歩いていらっしゃいました。

「どうにか感謝の気持ちを表現したかった」

難民申請中に生活するための公的支援には既に申し込んでいましたが、受給できるか決まるまでに数か月かかります。その間は自力で生き延びなければなりません。モスクにずっとは滞在できないとのことで、シェルターへの入室を希望されましたが、残念ながら他の難民の方で満室。その日は、シェルターの空きを待つ人のリストにオビさんのお名前を加え、しばらくの生活費として数千円と皆さまからいただいたレトルト食品をお渡ししました。

2週間後、運よくシェルターが1部屋空き、オビさんが入室できることになりました。ご連絡した際は本当に安心した様子で何度もお礼の言葉をいただきました。そのシェルターに3週間滞在した後、6月中旬には公的支援の受給が決まり、シェルターを出ることになりましたが、退室に立ち会ったスタッフがびっくり。なんと、部屋が入室前とは見違えるほどピカピカに磨き上げられていたのです。「退室にあたって、どうにか感謝の気持ちを表現したかった」とおっしゃり、心が温まりました。後日、事務所までいらっしゃり、写真のお手紙をくださいました。

オビさんからのお礼のお手紙(日本語訳)

私を支援してくれた皆さんに心からの感謝の気持ちをお伝えしたいです。
病院のことや生活費のこと、そして何よりも3週間ほど家を提供くださったこと、
すべてにありがとうと言いたいです。神が皆さんを祝福するよう祈ります。
人を助ける気持ちを持ってくださる皆さん、本当にありがとうございます。

この夏を乗り越えるために

オビさんは公的支援につながるまでの数か月間を何とかしのぐことができました。しかし、この夏、新たに来日した難民の多くはまだ公的支援につながっていません。シェルターは相変わらず満室で、多くの方が猛暑の中、ファストフード店や公園を転々とする毎日を過ごしています。事務所が開く前の早朝から、ドアの前で支援を待つ方の姿もあります。厳しい暑さによる体調悪化など、あらゆる緊急のニーズに対応させていただき、この夏を乗り越えられるよう、引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。


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