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活動レポート

2019年 冬の支援のご報告(期間:2019年12月1日~2020年2月29日)

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▲写真:支援事業部インターンによる物資提供の様子。

冷え込みの厳しくなった昨年11月末から「越冬支援」を始めました。迫害から逃れ、誰一人知らない日本にたどり着いた方々が日本で迎える初めての冬を無事に越すには、JARの緊急支援が欠かせません。

暖冬とは言われていましたが、新たにJARを訪れる難民の方はアフリカ出身が多く、本格的な寒さは経験がありません。ある男性は、来日後2か月近く都内の路上をさまよった後、凍えたような姿でJARにたどり着き、スタッフがあたたかい食事と共に冬物の衣類などを提供し、難民申請者のための公的支援の情報を丁寧に説明すると、目を潤ませて感謝を示されていました。事務所来訪者数は2月末までの1日あたり平均約20人になりました。

ホームレス状態に陥った方には一時的に泊まれるシェルターを提供し、満室時も女性・子どもなど脆弱性が特に高い場合には宿泊費を支給、事務所ではあたたかい食事や防寒着などを提供し、専門性を持つスタッフによるカウンセリング、関係機関への紹介などを行いました。(事務所や収容所等での相談件数:621件、電話での相談件数 243 件)

支援の呼びかけに対し、たいへん多くの⽅からご協⼒いただき、2019 年11⽉末から2020年2⽉までの約3か⽉間で、のべ968名の個⼈・団体の⽅から、1,700万円以上のご寄付を頂戴しました。古本でのご寄付なども合わせると、目標としていた総額1,800 万円以上となります。また、冬物衣類をはじめ、多くの物資支援も集まり活動に役立てることができました。皆様からのご支援で、難民の方への緊急支援を継続できましたことに、心より感謝申し上げます。

この冬の支援実績(期間:2019年12月1日~2020年2月29日)

・事務所や収容所等での相談件数 621 件
・電話での相談件数 243 件
・シェルター提供⼈数 31⼈

この冬いただいたご支援(2019年11月18日*~2020年2月29日)

・ご寄付の総額:17,627,822円(968件)※下記を除く
・古本でのご寄付(バリューブックス):1,103,721 円(625 件)
・古物買取でのご寄付(お宝エイド):95,915円(9件)
  *冬の寄付の案内開始

冬の支援の現場から

ホームレス状態が続き、毎日朝からJAR事務所に来ていたアフリカ出身のジョセフさん(仮名)。難民申請者を対象にした公的支援にも申請していましたが、審査のための面談に2か月近く待たなければなりませんでした。JARの事務所で食事と仮眠をとり、時折涙しながら耐えていましたが、ようやくシェルターに入れることが決まると、満面の笑顔を見せてくれました。
「JARのスタッフやインターンが笑顔で話しかけてくれたことに救われた」と話すジョセフさん。シェルターに入居してからは交流の場を広げ、日本語も勉強し始めています。

同じ時期にシェルターに入居した2人組の男性は、入居が決まるとすぐに転居先を探すので支援してほしいとスタッフに申し出てきました。「自分たちが少しでも早く出ることで、待っている人がシェルターに入れるようにしたいから」という言葉に、支援を行うスタッフも強く勇気づけられました。

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(写真・上)年末には街が華やぐ中、難民の方々にも心身ともに少しでもあたたかく、楽しい時間も過ごしてもらいたいと、ボランティアの方にもご協力いただき、手作りの野菜スープやサンドウィッチなどを振る舞いました。たくさんの方が食事を楽しみに来てくださり、連日の寒さで体調がすぐれない方も多い中、くもりがちな表情が少しだけやわらいだのを感じました。

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(写真・上)難民の方に渡す食料のパッケージを準備する様子。食料の多くは提携するフードバンクやベーカリーからボランティアの方に運搬していただいたものです。

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(写真・上)クリスマスや新年を迎えることを感謝するお手紙も、難民の方から届きました。

当会の活動は、皆さまからのご支援により、継続することができます。
今後もあたたかいご関心・ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

※難民支援協会の最新ニュースレター(vol.20/2020年3月号)はこちらから

(2020年3月27日掲載)

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