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活動レポート

難民支援とは人の命を守ること-今年最後のご支援のお願い

日頃から温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
難民支援協会(JAR)代表理事の石川えりと申します。

今年の最後に、20周年を迎えたJARの設立当初のことも振り返りながら、この1年を支えてくださった皆さまへの感謝、そして最後にお願いをさせてください。
 
私は、難民支援とは人の命を守ることだと思っています
JARの設立間もない頃、母国で迫害を受けて日本へ逃れてきた人が、日本で難民として受け入れられず、母国で10か所以上の刺し傷がある遺体で見つかったことがありました。日本で難民として認定されていれば、その人は殺されずに済んだはずだと、やるせない、悲しい、悔しい思いをしました。決して忘れることのできない、救えなかった経験を胸に、日本に助けを求めてやってきた難民の方々一人ひとりの命を守るべく関わってきました

20年前にJARを設立した当初は、他団体の事務所の一角を借り、手さぐりで活動を始めましたが、徐々に事務所を広くし、支援の内容も増やしていくことができました。
現在は27部屋のシェルター運営をはじめ、来日直後を生き延びるための緊急支援金や食事の提供など、日本に逃れてきた方々の医(衣)食住を支える幅広い活動を、20年前には想像もできなかった規模で行うことができています。

命を守るために必要な難民認定に向けた支援もあきらめることなく続け、難民支援に精通した弁護士の方々に加えて、13の法律事務所とも連携して支援を行っています。支援の結果、難民として認定され、命を救えた方もいます。

しかし、日本では昨年もたった42人しか難民と認められなかったように、日本へ逃れた難民の訴えのほとんどは日本政府から「証拠がない」、「信用性がない」といった理由で認めてもらえず、母国へ送還される危機にある難民は減ることがありません。また、審査の結果を待つ間にホームレスに陥る人も後を絶ちません

この冬もシェルターが満室で野宿に耐えている方がいることをお伝えしてきました。寝袋では寒すぎて眠れず、夜通し歩いて身体を温め、朝になるとまずは事務所の布団で寝る人が今日もいます。事務所で3食とる人も多く、先日は1週間でツナ缶が200缶消費されました。これだけのセーフティネットの穴が、この日本にあることに制度的な課題を感じています。

一方で、制度が変わるまで何もしなければ、彼らが日本で命を落とすことになるかもしれない。厳しい状況だからこそ、現場で踏みとどまり支援し続ける意義と責任を感じています

年末年始の休業期間中は他団体のご協力もあり、なんとか皆さんが宿泊できる先が見つかり一安心していますが、スタッフが携帯電話を持ち、緊急の相談に備えます。そして、年が明ければ、春まで越冬支援は続きます。

難民認定に向けた支援、その間の生活の支援、そして課題の多い制度を変えていくための政策提言、これらの総合的な活動が日本に逃れてきた難民の命を一人でも多く守るために必要とされています。

活動を続けるため、この冬は1,800万円を目標にご寄付を募っています。
本日時点で645名の方々からご支援いただき、1,260万円が集まりました。残り540万円が不足している状況です。

私たちの活動を可能にするのは、皆さまからのご支援です。お一人おひとりからのご支援が、難民の人たちの命綱となっています。年の瀬にどうかお気持ちを寄せてくださいましたら幸いです。

改めまして、本年も日本に逃れてきた難民の状況に関心を寄せてくださり、ありがとうございました。引き続き、皆さまとともに、日本へ逃れた難民の人たちへ支援を届けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

書いた人

※ 記事掲載時のプロフィールです

(2019年12月27日掲載)

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