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活動レポート

日本に逃れてきた難民の越冬支援を始めました

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東京・千代田区にある難民支援協会(JAR)の事務所には年間630人(昨年度実績)の難民が相談に訪れます。特にアフリカや中東の国々から逃れてきたばかりで、頼れる人が日本に誰もいないという方が多いです。

「国に帰ったら殺されてしまう」「寝る場所がない」「食べるためのお金も尽きてしまった」。そんな方々に衣(医)食住を届け、来日直後の厳しい時期に生き延びる緊急支援をしています。

  • 心の支えとなるカウンセリング
  • シェルターや緊急支援金の支給
  • 医療機関との連携 など

最も緊迫するのは毎年この季節。日本にたどり着いても、公的支援をすぐ受けられるわけではありません。難民の方にとって最初の関門が、公的支援につながるまでのおよそ40日間。その間は、自力で生き抜く必要があります。働くことは認められません。「逃れる先を探すなかで、最初にビザがでたのが日本だった」という理由で来日する人が多いため、日本に知人がおらず、助けを求められるあてもありません
母国からの所持金も、物価の違いですぐに尽きてしまい、私たちの事務所にたどり着く頃には多くの方が「ホームレス」に陥っています。100円玉1つを握りしめていた方もいました。

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難民支援協会では軽食や緊急支援金、一時的な宿泊施設(シェルター)を提供していますが、限りがあります。シェルターの維持・管理には膨大な費用がかかり、全員分には到底足りません。シェルターの順番を待つ間、健康状態の良い男性の方には心苦しくもホームレスで耐えてもらう期間もあります。

どの季節に逃れてきても過酷なことに変わりはありませんが、冬の寒さは追い討ちをかけます。暖冬といわれる今年も、年間通じて最低気温が20度を下回ることのない国々から来た方にとっては凍えるような寒さです。

すべての方をすぐにシェルターに案内することはできなくても、藁をもつかむ思いで頼ってきてくださる方々が、少しでもあたたかい冬を送れるよう、できる限りの越冬支援を行っています。

  • 温かい食事や飲み物の提供
  • 夜通し歩いて休めていない方へ仮眠場所の提供
  • 防寒着や寝袋の提供
  • 最低限の交通費、食費をまかなう緊急支援金の提供
  • 公的支援に1日も早くつなげるためのサポート など

公的支援を受けられるまでの40日間、彼らにとって難民支援協会は文字どおり「命綱」です。
winter2018_03.png食事や宿泊場所の提供、慣れない寒さで体調を崩してしまった場合に医療につなげるなど、必要な生活支援を届けるため、今年度のはじめに出した必要額は、5,300万円。ありがたいことにたくさんの方からご支援をいただき、3,700万円までは見えています。しかし、1,600万円が不足してしまっています。

私たちの活動は政府の助成など大きな後ろ盾があるわけではありません。
多くの人の小さな力が集まり、セーフティネットを民間で支える活動を何とか続けています。皆さまからのご寄付によって、寒空で体調を崩した方が、数泊休息するための宿の手配や、事務所に相談にくるための交通費、最低限の食費など、緊急支援を続けることができます。日本に逃れてきた難民の方々が無事に春を迎えられるよう、この冬のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(2018年12月1日掲載)

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