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活動レポート

週刊越冬支援~Facebook更新中~

≪目次≫

【越冬支援 Week1】みかんの贈り物
【越冬支援 Week2】毎日、新たにたどり着いています
【越冬支援 Week3】せめて年末年始はあたたかく休めるように
【越冬支援 Week4】年末年始は緊急携帯を持って過ごします
【越冬支援 Week5】無事に新年を迎え、早速大混雑です
【越冬支援 Week6】お礼のお手紙をいただきました

【越冬支援 Week1】みかんの贈り物 
一時宿泊施設(シェルター)に入ることができたアフリカ出身の女性を訪問したところ、テーブルの上にみかんが一杯に入った紙袋が置いてありました。彼女に尋ねると、「近所のおばさんがくれました」ととても嬉しそうでした。
シェルターに入ってまだ1週間。言葉が通じなくても、近所の方がコミュニケーションを取ろうとしてくださっていること、気にかけてくださっていることに、私たちもとても温かい気持ちになりました。最低限の生活費しかお渡しできないため、果物を買うことはなかなか叶いません。みかんの贈り物は、彼女の身と心の栄養になったことと思います。

日本の難民受け入れの状況は非常に厳しく、日本にたどり着いて命は助かっても、新たな困難が連続します。しかし、草の根では善意による実践もたくさんあります。このような実践の積み重ねが、難民受け入れの土壌を作っていくのだと、日々勇気づけられています!ありがとうございます。

【越冬支援 Week2】毎日、新たにたどり着いています
先週から新たにJARにたどり着く方が急増しています。事務所の一角には、この通りスーツケースの山が。ホームレスとなってしまった難民の負担を少しでも軽減するため、大きな荷物はJARで保管しているからです。通常より多くシェルターを確保していますが、足りていません。ここ数日は特に、来日して間もなく、所持金がほぼ尽きてしまった人たちが毎日たどり着いています。

火曜の朝、「通りすがりのものですが」と電話がありました。新宿駅でJARに行きたいと迷っている女性がいるが、フランス語しか分からないようなので、電話で案内して欲しいとのこと。ちょうどフランス語のできるスタッフがいない時間でした。その方は「四ッ谷行きの丸の内線に案内してみます」といってくださいました。しばらくして、またお電話をいただきました。四ッ谷駅についたので、駅で待っているとのこと。駆けつけると、JARを探していた女性と一緒に、初老の男性が待っていました。フランス語しかわからない彼女を心配して、なんと新宿から一緒に電車に乗って四ッ谷まで連れてきてくれたのでした。アフリカのある国から逃れてきたばかりで右も左も分からず、困り果てていた彼女は、無事にたどり着いて安堵した様子でした。

【越冬支援 Week3】せめて年末年始はあたたかく休めるように
先週からJARに新たにたどり着く方が急増しており、通常より多く確保した19部屋の緊急宿泊部屋はすでに満室。先週、同時にたどり着いたアフリカ出身の4人は、都内の教会で夜を明かし、朝にはJARに戻ってきて食事・仮眠をとる生活が続いています。成田空港で出会ってから行動をともにし、過酷ななかでも互いの存在でなんとか心を強く保っていらっしゃいます。年末年始を挟むことで、公的支援につながるまで通常よりさらに時間がかかるのではないかと懸念しています。これまでは、未成年、女性など脆弱性に応じて宿を別途手配し、健康な方には何とかホームレスで頑張っていただくよう伝えていましたが、今年の年末年始は急遽、追加の支援を決めました。彼らをはじめ、ホームレスとなっている難民が、せめて年末年始の1週間はあたたかくして休めるよう、泊まれる場所を手配します。それだけでも1人あたり2万円という大きな額になりますが、なんとか越冬を支えていきます。
日中は写真のように、待合スペースや相談室に寝袋をしいて、仮眠をとる方もいます。

【越冬支援 Week4】年末年始は緊急携帯を持って過ごします
bloomberg.jpgブルームバーグの皆さまから緊急支援ギフトをいただきました。ネックウォーマー、厚手の靴下、手袋、ホッカイロなど、越冬の負担を減らすために役立つグッズがトートバッグに詰まっています。事務所が狭く、保管スペースがないため、70セットに限り、内訳は需要に合わせてメンズ50、レディース20にしていただくなど、たくさんのわがままに応じていただきました。ホームレス生活に耐えている方や、シェルター(一時宿泊施設)に入っていても、生活費が非常に限られているため、冬の必需品を我慢している方に大変喜ばれています。
事務所は本日より3日まで閉めますが、期間中はスタッフが緊急携帯を持って対応します。越冬支援はまだまだ続きます。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

【越冬支援 Week5】無事に新年を迎え、早速大混雑です
fb0107.jpg最終日に救急車で搬送される人が出るなど、最後まで緊急事態が続きましたが、何とか無事に新年を迎えることができました。
月曜から通常営業に戻り、早速大混雑しています。今日だけで少なくとも20人以上が相談に訪れ、相談室と待合スペースは常に満員でした。年末年始にかけて来日し、初めてJARにたどり着いた方からの相談に加えて、寒さによって体調を崩した方の相談も増えています。先月だけで2回の救急車、今週も急遽、受診を手配しました。比較的暖冬とはいえ、まだ気温が下がりそうで気が抜けません。
都内の教会で夜を明かし、朝にはJARに戻ってきて食事・仮眠をとる生活が続いているとお伝えしていたアフリカ出身の4人は、本日ようやくシェルター(一時宿泊施設)に入ることができました。喜び、というより疲れきった表情でした。暖かい場所で眠り、休んでいただきたいです。写真はホームレスとなってしまった方に使っていただく寝袋のストックです。本当は十分なシェルターがあり、不要になればよいのですが、残念ながら需要は尽きません。

【越冬支援 Week6】お礼のお手紙をいただきました
アフリカのある国出身の方が、特に相談の予約なくJARを訪れました。「今日はどうしましたか?」と尋ねると、「I came here to say hi(挨拶しにきました)」とお礼の手紙を持ってきてくださいました。生活がなんとか落ち着いてきて、お礼をしたいけれど、お金も物もないので心を込めて手紙を書いたとのことです。
「日本に逃れてきて、種のように土の中に埋まっていたのが、JARなどいろんな人のサポートを受けて芽を出し、今やっと新しい生活が始まった、やっと生きている感じがします。ありがとう」と言ってくださいました。手作りの封筒もかわいらしいです。
支援にあたれるスタッフやシェルターの数など、支援のリソースには限りがあり、長く待っていただかなくてはならないことや、十分に支援できないことも多くあります。力不足を痛感する毎日ですが、このような言葉をいただくとき、団体の存在意義を改めて感じられ、励まされます。JARにたどり着く一人ひとりに対して、適切な支援を十分にできるよう、スタッフ一同、引き続き取り組んでいきます。

今後の越冬支援報告はFacebookページをご覧ください。

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(2016年1月21日掲載)

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