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活動レポート

家族が"続いている"ことを証明できますか?-11年5ヶ月越しの再会

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*For the English description, please click here

パキスタン出身のメディさんはイスラム教シーア派の指導者でした。大半をイスラム教徒が占めるパキスタンですが、シーア派はそのうちの約20%と少数派。シーア派への攻撃が激化し、メディさんは立場上、特に危険にさらされて日本へ逃れることとなりました。難民申請から6年。結果は不認定と納得のいかないものでしたが、人道配慮による在留特別許可を得ました。

在留許可がおり、メディさんがただちに取りかかったのは、母国に残した妻と子どもを呼び寄せるための手続きでした。来日当初から1日も早い再会を願っており、スタッフにもよく子どもたちの話をしてくれていました。しかし、期待もむなしく、1回目の申請は却下。主な理由は、もう10年も家族と離れていたのだから、いまも家族関係が続いている証拠と、再び家族で暮らす必要がある理由を提示しなければ認められない、というものでした。家族を引き裂いたのは、結果が出るまで6年もかかった日本の難民認定制度にほかなりません。まるで彼が自らの意思で家族と離れていたかのように思わせるこの不条理な決定に、かける言葉もありませんでした。

JARは関係者と調整を重ね、家族呼び寄せの再申請を支援。ようやく認められ、先週、妻と2人の息子との再会を実現することができました。手続きが難航し、険しい表情を浮かべることが多かったメディさんの満面の笑みと家族の穏やかな表情が印象的でした。日本で立ち上げたビジネスが順調で、これからは家族で会社を経営していくそうです。
(写真:メディさん家族と支援に携わったJARスタッフのブライアン・バーバー)

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(2015年7月16日掲載)

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