育児相談会を開催しました

近年、難民申請者が増加する中で、難民支援協会(JAR)に寄せられる相談もより多様化してきています。これまでは男性からの相談が圧倒的に多かったのですが、最近では女性の難民申請者も全体の約3分の1を占めるまでに増え、出産など女性特有の相談も度々寄せられるようになりました。JARは、難民の女性がより相談に来やすく、的確な助言を得られるよう、取り組みを強化しています。

初めての取り組み:育児相談会

そのうちの一つとして、9月8日には初めて育児相談会を行いました。定住する方が増えるにつれて、日本で初めての出産や育児を経験される方も増えています。しかし、難民の方は日本での育児にあたって、言語の壁から情報を得られない、頼れる知り合いがいない等、多くの困難に直面します。JARは相談会を定期的に開催することで、難民の父母が育児に関して適切な情報やアドバイスを得る機会を確保したいと考えています。

今回は保育士資格を持つボランティアの方にお越しいただき、乳児を持つ難民の女性から相談を受けました。2つの相談室をつなげて通常より空間を広く取り、子どもとインターンが遊んでいる横で開催できたため、母親は相談に集中できている様子でした。

母国と日本では状況が異なることも多く、日本では常識的に知られていることでも、ご存知ない場合があります。例えば、今回の相談で母親は、日本に緊急外来があることを初めて知り、子どもが高熱を出した際は夜間でも受診できることが分かりました。


また、孤立した状況で育児をする母親には、情報提供をするだけでなく、子どもの成長が順調であることを伝え、自信をつけてもらうことも大切です。今回の相談会でも、母親の不安を軽減できるよう心がけました。

相談の後には、2歳までの食事について情報提供を行い、離乳食から幼児食に移るタイミングや、それぞれの時期に適切な食べ物などについてお話しました。

今後も、助産師や保健師を招いた各種相談会を実施し、孤立しがちな難民の母親に情報提供していくほか、通常の相談事業でも相談中の育児体制を整えるなど取り組みを強化し、新しいニーズに応えていきます。

*本事業は、日本郵便株式会社による年賀寄附金の助成を受けて実施しています。