本文へジャンプ

トップページ > 難民支援協会の活動 > 活動レポート > 医食住  > メンタルサポート事業:オープントークの取り組み

活動レポート

メンタルサポート事業:オープントークの取り組み

同国出身者・同民族によるコミュニティがない難民や、コミュニティはあっても、そこに接触することを望まない難民は多くの場合、孤立してしまいます。人によっては就労もできず、話せる相手もいないため家に閉じこもりがちになり、それがさらなる不安や焦りを引き起こしてしまいます。JARではそういった難民の孤独感をやわらげるため、月2回、孤立した状況にある難民を集めて、10名前後で自由に語り合う「オープントーク」を開催しています。

オープントーク―孤独を和らげる

オープントークでは、3つだけルールを設けています。

  1. 何でも話すことができ、話したくないことは話さなくて良いということ
  2. 話し合われた内容をほかのところでは話さないこと
  3. 自分と違った考え方を持つ人がいても、意見を尊重すること

参加者の国籍や年齢はさまざまですが、以上のルールに基づいて、母国や日本のこと、日本語の学習、難民認定申請手続きなど、その日の参加者が主体となって決めたテーマについて話し合います。

5月23日(木)のオープントークは、5名の難民にJARの生活支援スタッフと精神保健福祉士が交わり開催されました。母語に加えて英語を話す参加者が多かったため、主に英語で会話しながら、英語が話せない参加者にスタッフが通訳して進めました。牛丼とお菓子を囲み、和やかな雰囲気の中、それぞれが活発に発言していました。

その日は、難民申請手続きに不安のある参加者がいたため、異なる段階にいるほかの参加者が自身の経験をふまえて情報提供をしていました。堅い内容ではありましたが、冗談を言って周りを楽しませようとする参加者もおり、笑いの絶えない時間でした。

このようなコミュニケーションの場は、孤立した難民にとって大変貴重です。情報交換の場となるだけでなく、人と話したり笑ったりすることで孤独感を和らげることができます。参加者の中には「入国管理局でのインタビューがもうすぐあるからとても緊張するし不安。家にいるとそのことばかり考えてしまう。けれど、ここでみんなの笑顔を見ることができてほっとした」といった声も聞かれ、心の拠り所となっているようです。JARでは、今後もオープントークが難民申請者同士の交流の場となり、支え合っていけるグループになることを目指して、取り組みを継続していきます。

(2013年6月7日掲載)

この記事をシェアする

メールマガジン「JAR便り」

購読する

難民支援の最前線をお届けします。