ゴールドマン・サックスの社員ボランティアの皆さんと「難民との料理教室」を開催

2011年5月29日、ゴールドマン・サックスの社員ボランティアの皆さんと「難民との料理教室」を開催しました。

この料理教室は、難民の方のエンパワメントを目的にしています。

難民、特に申請中の人は、難民申請の結果が出るまで、不安定な立場で過ごします。日本ではその申請期間が長く、平均2年、長い人では5年以上待っている人もいます。また、多くが、働くことを認められないため、生活していくには支援に頼らざるを得ません。日本社会とのコミュニケーションも薄れます。さらに、同国人などのコミュニティがない場合は、孤立してしまいます。

料理教室では、難民の人々が母国の料理を教える「先生」となり、社員の皆さんが生徒として学びます。日ごろ受身的に生活することの多い彼らが、他者に何かを提供することで、自尊心や自立心を再び取り戻し、「自分は受け入れられている」と感じられるひとときを過ごしてもらうことを目的としています。また、社員の皆さんにとっても、料理を通じた気軽で自然な会話により、難民への理解を深めていただくことができます。今年で6回目の料理教室となります。

ネパール、クルド、アフリカ(*1)の3カ国の難民の方々が先生を務め、12人の社員ボランティアの皆さんが生徒として集まりました。



一緒に料理を作ったり、母国の文化について話をしたりするうちに、約5時間はあっという間に過ぎました。「このスパイスは何ですか?」「これはどういうときに食べる料理?」「地震のときはどうしていた?」など質問したり、会話をするうちに、お互いの距離がどんどん縮まります。特に難民の方々が目を輝かせ、笑顔を浮かべるのは、「おいしい!!」という言葉が出たとき。クルドの男の子は、お母さんの作った料理をもっと食べてほしいと、自慢そうに、まだ皆さんのお皿が空かないうちから次々と料理を運んでくれました。

最後に、社員の皆さんが、教えてくれたことへの感謝を込め「Thank you card」を作成し、難民の方々に手渡ししました。難民の方からは、「ありがとう」「とても楽しかった」「また参加したい」との言葉がありました。

参加してくださった社員の皆さん、本当にありがとうございました。


*ゴールドマン・サックスでは、世界中の社員が参加するコミュニティ・チームワークス(CTW)と呼ばれるボランティア活動を実施しており、今回もそのプログラムの1つとして実施しました。

*1:同国人出身者が少なく、個人が特定されるおそれがあることから、国名を表記していません。

写真:楽しかった感想を一生懸命書く難民の子ども

■社員ボランティアの方からの声:

さる5月29日、難民支援協会主催のアフリカ、クルド、ネパールの難民の方を講師とする料理教室に参加しました。我々参加者にとっては、異文化への理解を深めることができ、また講師(難民)の方からすると自国の文化・状況を紹介する機会となり、双方にとって大変有意義なイベントになったと思います。難民問題は歴史的・政治的背景もあり、二元論的に判断出来ない部分も多々ありますが、こういった個人レベルでの交流の機会を通じて、苦しい状況にある難民の方が自信を持つきっかけ、一助になれれば幸いと思いました。

ゴールドマン・サックス証券株式会社
篠崎裕一郎