活動レポート
[緊急支援速報]ウガンダコミュニティから手紙をもらいました
4月4日、千葉県のウガンダコミュニティ訪問後、葛飾区へ移動し、さらに別のコミュニティを訪問しました。暮らしぶりは同じように、厳しい状況でした。
男性5人が暮らしている一軒屋に集まってくれたのは、14名(内女性2名)のウガンダ難民です。
現状の説明と、個別のカウンセリングを終え、そろそろ帰ろうかと思っていたところ、突然、一人の難民が改まって「渡したいものがある」と言ってきました。「なんだろうか」と、こちらは一瞬緊張しましたが、おもむろに茶封筒から取り出したのは、JARスタッフに宛てた手紙でした。
「私たち日本にいるウガンダ難民は、JARの支援に心から感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとう。
それから、日本の人たちにも、深い哀悼の気持ちを伝えたいと思います。
私たちの思いと祈りが、家族や、愛すべき人を失った皆さんに届きますように。
この場を持って、日本の皆さまにも、ウガンダ難民の気持ちをお伝えしたいと思います。
今回の震災を受け、自らの生活も厳しいにも関わらず、多くの難民は、被災者のことが心配だと口にします。被災した人びとのために「なにか自分にできることはないか」と募金活動をした人たちもいます。
あるクルド難民の女性に、なぜ募金活動をしようと思ったのかと聞いたところ、
「私たちはこの社会に住んでいるでしょ。社会にいるみんなに支えられている。同じ社会に住んで、支えてくれている人が辛い思いをしているのは、私たちも辛い。だから自分たちにできることをして支えてあげたい。」と言いました。
少しでも、難民たちの思いが被災地の皆さまに届けばと思います。
(2011年4月4日掲載)
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