2009年12月9日-法律事務所によるプロボノのワークショップにて報告を行いました

12月9日、ACCJ(在日米国商工会議所)法務サービス委員会、海外女性弁護士会、ジャパン・インハウス・カウンセル・ネットワークの呼びかけで、プロボノに関するワークショップが霞ヶ関の弁護士会館で開催され、難民支援協会(JAR)が参加しました。

「プロボノ」とは、社会人が、仕事を通じて培った専門知識やスキルを生かして無報酬で行うボランティア活動を意味し、日本では特に外資系法律事務所が積極的に行っています。

難民という分野が一般的ではないことや十分な報酬が得られにくいことから、日本では難民事件を受任できる弁護士が不足しています。JARは複数の法律事務所と提携するなど、プロボノを通した弁護士による難民支援の拡大を目指しており、これまでに外国法共同事業オメルベニー・アンド・マイヤーズ法律事務所(OMM)やモリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所/伊藤見富法律事務所を中心に、10件を超える難民事件を受任していただきました。複雑な難民認定手続に関するカウンセリング、入管に提出する書類の作成、証拠書類の収集、入管で行われるインタビューへの同行や意見書の作成など、精力的な支援活動が行われています。

当日はOMM、クリフォードチャンス法律事務所外国法共同事業、アレン・アンド・オーヴェリー外国法共同事業法律事務所などから20名を越える外国人・日本人弁護士が出席し、みな熱心に各報告に聞き入り、活発な質疑応答がなされました。

まずJARが日本における難民の状況及びJARの法的支援活動について報告し、その後JARの依頼を受けて実際にプロボノ活動を行っている法律事務所から支援ケースに関する報告がされました。また、難民分野の第一人者である渡辺彰吾弁護士からは、外国人弁護士が語学力を活かして、これまで情報が少なかった国の出身国情報を蓄積していくことが求められました。最後に、難民支援のノウハウを共有するために、難民支援に従事する弁護士の新しいネットワークを構築するという提案がなされました。そこにJARも加わることで、難民支援のためのプロボノがより体系的に日本で行われることが期待されています。

現在の法律事務所によるJARの活動への参加については、こちらをご覧ください。