2009年2月9日―群馬・館林での難民コミュニティ支援・調査報告

2009年2月9日

難民支援協会は、9日、群馬県館林市のビルマ(ミャンマー)からの難民が多く集まる地域を訪ね、調査や支援を行いました。

日本に逃れてきた難民の国籍別内訳を見ると、ビルマ出身者が最も多く、昨年は全申請数1,599人のうち979人(61%)、全認定数57人のうち54人(95%)が同国籍となっています(詳細はこちら)。
そのためコミュニティが発展しており、公的支援が限られるなか、難民同士が情報交換を行ったり、長期に渡る難民申請期間中の生活を支えあったりしています。

しかし、景気の悪化により、就労先の確保が難しくなっています。特に、ビルマの少数民族であるロヒンギャの人々およそ150人が集まる館林では、多くが自動車関連工場で働いていましたが、昨年12月以降から「工場を解雇され、生活の手段がなくなってしまった」「雇用先が見つからない」などの相談が相次いで寄せられていました。

東京から離れているため支援団体にアクセスすることの難しい館林の難民の人々のこうした実態を受け、難民支援協会スタッフ6名が訪れ、45人以上の難民が参加しました。
生活状況の相談では、聞き取りを行った人のうち約75%が無職であることが分かりました。また、そのため家賃を滞納し、住居を失うかもしれないという相談や、糖尿病を患っているが薬代が払えなくなるかもしれない(*)という不安が多く寄せられました。そのほか1名の生活保護申請の支援を行い、持参したお米などの食料品や石鹸・歯ブラシなどの日用品を提供しました。難民申請手続きについては、新規に8人の登録を行ったほか、自分が手続き上のどの段階にいるか分からないなどの質問を数多く受けました。

今後も難民申請者は増加することが予測されます。長期化する手続き期間中の最低限の公的支援が確保されるよう働きかけるとともに、一人ひとりの難民だけでなく、コミュニティに対してどのようなアプローチが有効かなどについて今後検討していく予定です。

なお、この様子が同日のNHK首都圏ニュースにて放送されました。
また、23日にも第2回目の支援活動を行いました。その様子はこちらからご覧下さい。

難民支援協会は、このような日本に逃れてきた難民を支援する団体です。日本の難民が食べたり、寝たり、働いたりする、そんな生活を安心して送れることを目指して支援しており、一晩の宿の手配や申請書の書き方のアドバイスなど多岐に渡る活動をしています。
難民支援協会では、難民スペシャルサポーターとして、一緒に日本の難民を支えていただける方を募集しています。厳しい状況におかれている今、皆さんのご協力により難民たちの困難を少しでも減らせるようご協力をお願いします。詳しくはこちらからご覧下さい。

*在留資格のない難民は、健康保険に入ることができず、医療費全額が本人負担となっています。

お米や日用品を用意