活動レポート
難民アシスタント養成講座基礎編(2008年5月)
2008年5月の基礎編の日程が決定しました!
「難民?日本とどんな関係があるの?」と、思う方は多いのではないでしょうか。しかし難民は日本にも逃れてきており、命の保護を求めています。遠い国での「国際協力」だけでなく、私たちのごく身近にあり、そして、日本に住む私たちだからこそ取り組める課題について、一緒に考えてみませんか?
難民についてあまり知識がなくても、学びたいというお気持ちがあれば大丈夫!
同じように難民に興味のある方とも知り合える良い機会です。
毎回あっという間に定員に達してしまいますので、お早めのお申し込みを!
国内の難民支援を専門的に行っている難民支援協会(JAR)主催のこの講座は、
難民の支援活動に携わるために必要な基礎的知識が得られる講座です。
特に日本で難民が直面している問題や、日本の難民制度・手続きについて
事例や写真を交えて詳しくお話します。日本のNPOの現場もかい間見ることができます。
国際的な難民保護の枠組みについてもお話しますので、将来国際社会で難民支援の活動を
したい方にもおすすめです!
全体イメージ:講座の特徴
- 難民自身から生の声が聞ける!
- 現場の第一線で活躍している講師陣から実務に沿った具体的な内容が聞ける!
- 難民支援に必要な基礎知識を網羅できる!
- 難民支援の多くの参考資料が手に入る!
最後には、私たち一人ひとりにできることを考える時間も設けていきます。
実際に多くの人が、ボランティアやインターンとして活躍しています。
講座概要
2008年5月24日・25日(土・日)10:00〜17:00 *他希望者による座談会予定
(本講座の基礎編は年3回開催しています。今回の日程が合わない方も、次回以降の開催案内を優先的にお送りしますので、お問い合わせください)
パナソニックセンター東京(東京都江東区有明2丁目5番18号)
交通手段
・りんかい線「国際展示場駅」徒歩2分
・ゆりかもめ「有明駅」徒歩3分
参加費
12,000円(学生10,000円)
難民スペシャルサポーター(月額3,000円未満) 6,000円
難民スペシャルサポーター(月額3,000円以上) 3,000円
定員
60名
対象
難民問題に関心のある方、全て参加できる方
* 過去の講座では、学生、会社員、主婦、国連関係者など幅広く、約900名の方に参加いただいております。修了後は、インターン・ボランティアや留学をしたりと、活躍している方がたくさんいます。
参加の時点で、難民についてあまり知識がなくても、学びたいというお気持ちがあれば大丈夫です!(事前に 活動説明会へのご参加もお勧めです)
締切
2008年5月23日(金)ただし、定員になり次第締切*お早めに!
主催
特定非営利活動法人難民支援協会
特別協賛
協賛
協力
本プログラムは主に3つの柱で構成されています。
- 国際難民保護基準と国際的な支援活動への理解
- 日本の難民保護の現状と実践についての理解
- 市民社会およびNGOの役割と現状(課題と実践)の理解
【1. 国際難民保護基準と国際的な支援活動への理解】
- イントロダクション (講師:石川えり(JAR職員))
- 国際難民法 (講師:小池克憲(JAR職員))
- UNHCRの活動と役割 (講師:金児真依氏(UNHCR職員))
【2. 日本の難民保護の現状と実践についての理解】
- 日本の難民保護制度と難民申請手続き (講師:関 聡介氏(弁護士))
- 生活支援の実務[支援者の心得、ソーシャルワーク] (講師:新島彩子(JAR理事))
- 難民自身の生の声(講師:ビルマ(ミャンマー)出身難民)
【3. 市民社会およびNGOの役割と現状(課題と実践)の理解】
- NGOの動き、まとめと今後の展望 (講師:石井宏明(JAR職員))
- 私たちになにができるか(ワークショップ) (講師:同上)
*講師は難民自身、またUNHCR職員、弁護士、研究者、JAR職員など現場に携わっている方ばかりです。
*他にビデオの上映もあります。
*座談会 :講座終了後、飲み物代実費のみ(途中退室可)
リラックスした雰囲気の中で、講義では聞けない率直な質問や意見交換ができます。(講師も数名参加)
また、受講者同士のネットワークを作り交流する場にもなります
★こんな資料を配布します★
- テキスト(多くの資料満載の約170ページのテキストです)
- 『難民認定申請を行なう人への助言』
- 『平成19年における難民認定者数等について』
- 参考新聞記事
- その他難民支援協会資料
参加者の声
過去に講座を受講した方は、日常生活における実践から、海外留学、JARでのボランティアなど、皆さん自分の生活スタイルにあったやり方で支援を実践しています。そのうちのお一人の声をご紹介します!
「『そもそも難民の問題に関心を持ったのは、高校生の時に見たアフリカの難民キャンプの映像でした。 その関心をさらに高めるきっかけとなったのが、大学のボランティアサークルでの難民支援活動。しかし、世界で発生している難民についていくらか知識があったものの、日本の難民については「ボートピープルが日本に来たことがあった、ということぐらいしか知りませんでした。』
難民に興味を持っていると言いながら、自分の国の難民事情をまったく知らないことに気づいた
榊原さんは、2006年2月、講座を受講することに。
また、『JARがどんなNGOなのか知りたい、難民に興味を持っているほかの人と会ってみたいという好奇心も受講のきっかけになりました。内容がしっかりありそうで、2日間がかりで丁寧そうだというところにも惹かれました。
実際に受講してみて、得られたものは、知識と、日本の難民の状況に対する問題意識、JARのイメージ、そして何か自分もやれることをやってみようというやる気です。』
この「やる気」を、受講後さっそくサークルで行動にうつした榊原さん。
『サークルにJARを紹介して、難民に既に興味を持っていた他のメンバーにも、海外の難民だけではなく日本に来ている難民にも目を向けてもらいました。メンバーの中には日本に難民が来ているということに戸惑い、少し抵抗を感じる人もいましたが、難民の方との直接の出会いがそのイメージを変えました。』
その後、国内の難民問題に対する募金活動も始めることになりました。
『講座では、日本にいる難民についてしっかりとした知識が得られるため、実際にサークルで推したとき、質問されても講座の内容を思い出して答えることができました。難民に関心を持った人たちと出会い、刺激も財産のひとつです。」
榊原あやさん(大学生)
毎回あっという間に定員に達してしまいますので、お早めのお申し込みを!
(2008年5月25日掲載)
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