パキスタン大地震での支援のご報告とジャパン・プラットフォームへの加盟のお知らせ

2006年4月1日

この度特定非営利活動法人難民支援協会は、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン*1及びJADE(緊急開発支援機構)*2と協力し、パキスタン・ムザファラバード市にあるパキスタン大地震被災民のためのキャンプ(通称:キャンプ・ジャパン)*3に対してプロテクション*4に関する専門家(石川えり・当協会専門調査員)を派遣いたしました。これは、同キャンプにおける援助関係者および被災者への研修・エンパワメント事業実施を目的としたものです。

パキスタン滞在中は政府、国際機関、国際及び国内NGOなど援助関係者と連携し、支援における保護のニーズを特定した上で、関係者向けのワークショップを大小計8回開催いたしました。ワークショップにおいては、参加型形式で各避難民キャンプにおいて弱者と認識される人たちを特定し(例えば、配偶者を亡くした女性、同伴されていない子ども、病気の人等が挙げられます)、支援にあたって必要な配慮を確認しました。同ワークショップには海外NGO*5のみならず、パキスタン国内で援助を行う地域のNGO、行政関係者も参加し、ともに弱者保護に関する国際的なルールの確認と具体的な各現場での支援方法を確認しています。また、3月8日の世界女性の日においては、キャンプの女性・子どもを主な対象として女性の日を記念するワークショップも実施しています*6

これまでも当協会は、個別の難民支援に関するノウハウを共有することや、国際的な難民保護基準の向上に関して情報発信やNGOとの連携を通じて貢献することにより国際協力を行ってまいりました。今後は難民条約等の国際的な規範を読み解き国内における難民の法的支援に携わってきた当協会の経験を活かし、今回のパキスタンでの活動のような「プロテクション」の分野へも活動を展開していく計画です。なお、この活動のため、NGO、経済界、政府のパートナーシップによる国際人道支援帰還である特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームNGOユニットに参加を申し入れ、4/1日付けで正会員として認められました。今後は「プロテクション」活動を通して、国際規範の真に普遍的な実施を目指していくとともに、海外での経験を再び国内へフィードバックすることにより、当協会の活動の中核である国内の難民支援活動のさらなる充実へも繋げたいと考えております。

今後のフィールド活動についても随時皆様へご報告してまいります。より一層のご支援をお願い致します。

※この事業実施にあたっては、ジャパン・プラットフォーム等より資金援助を受けております。


パキスタンのNGO向けに講義をする石川


世界女性の日のイベント

*1 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン http://www.peace-winds.org/

*2 JADE(緊急開発支援機構)http://www005.upp.so-net.ne.jp/jadenpo/jade/ (※2006年7月現在、http://www.jade.or.jp/に変更されています。)

*3 キャンプジャパンとは、ジャパン・プラットフォームに参加するNGOが中心となり運営しているパキスタン・ムザファラバード市郊外にある被災民キャンプの名前です。
より詳しい情報については、以下をご覧下さい。
http://www.japanplatform.org/area_works/pakistan/index.html

*4 人道支援における難民及び国内避難民のプロテクションとは、受益者の権利が国際的に確立されている条約及び基準にのっとって保護されるよう確保する活動をさします。

*5 NRC:Norwegian Refugee Council、ICMC

*6 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンのウェブサイト(http://peace-winds.org/jp/act/pakistan.html)でも紹介されています。あわせてご覧ください。