活動レポート

「難民支援協会」の特定非営利活動法人(NPO法人)化について

    1999年11月16日

    報道関係者各位様

    特定非営利活動法人難民支援協会

    「難民支援協会 Japan Association for Refugees」(鴨澤 巌 代表)は11月16日、特定非営利活動法人(NPO法人)になりました。
    協会は日本国内において保護を求めている難民に対する総合的支援を目的とする、日本では初めての団体として今年7月17日設立されました。同時に、NPO法人として東京都に認証を申請、11月5日に都から認証を受けています。「人権の擁護又は平和の推進を図る活動」(特定非営利活動促進法第2条別表八)を目的とする団体としては、東京都で初めての認証の模様です。
    協会は7月の設立以来、すでに難民に対する個別的な支援活動を始めており、また難民のためのシェルターに関するプロジェクトも発足させるなど、活動基盤を固めつつあるところです。
    日本の難民をめぐる状況は、一朝一夕には変えられるものではありません。何よりも、市民一人一人の難民問題への認識・理解が不可欠だ思っています。NPO法人化を契機に、国内外の他団体との連携関係を一層強化し、活動を活発化させていきたいと思っています。

    1. 「難民」とは――人種、宗教、国籍、特定の社会的集団または政治的意見などの理由により、迫害を受けたり、またはその恐れがあるため国籍外の国にいる人々です。「難民の地位に関する条約(難民条約)」によって国際的に保護されており、条約に加入している日本もその義務を負っています。
    2. 「難民支援協会」とは――日本に来た難民に対して系統的・総合的に対応する、日本で初めての組織です。具体的には、難民申請の方法の説明▽申請のための書類作成の手助け▽資料の翻訳や通訳の斡せん▽難民本人への迫害の証拠収集▽申請中の住居や就労、生活に関する情報提供▽医療施設の紹介――などです。
      また難民支援や外国人相談に関わっている他団体、弁護士などとの協力、国や自治体に対する政策の提言なども行っていく予定です。

    問い合わせ先
    難民支援協会事務局
    tel/fax 03-3407-5578
    e-mail jar@kt.rim.or.jp