活動レポート

[緊急支援速報]紙芝居での法律相談会を行いました

    bengoshi「弁護士への相談といっても、何を相談したらいいのかわからない」という被災者の声を受け、法律に関する紙芝居と個別相談会を実施しています。
    現在(5/8)までに、直接被害を受けた大槌市、陸前高田市、大船渡市の避難所と、被災者を受け入れている花巻市の宿泊所で実施しました。
    紙芝居では、弁護士が、ローンや相続のこと、生活再建支援制度のことなどを、図解や具体的な事例を交えながら説明しました。
    集まってくださった方々は、みな、熱心にうなずきながら聞き入っていました。各避難所にある情報掲示板には、新しい制度のこと、求人情報、支援団体によるイベント案内など、さまざまな情報で溢れています。しかし、法律に関することは、「読んだだけでもわからない」という方もおり、相談会では、「わかりやすく説明してくれて、とてもよかった」「なんとなく知っていたけど、説明を聞いて、よくわかった」と話してくださいました。
    一方で、情報の伝達が遅れている避難所もあり、「はじめて聞いた話だけど、すごく役に立った」とおっしゃる方もいました。また、携帯のインターネット経由で情報を得ている方がいる一方で、「携帯もないし、インターネットもできないから、ぜんぜん情報が入ってこない」という高齢の方もいました。
    紙芝居後の個別相談では、毎回数名の列ができ、2時間ほどかけて、一人ひとりの相談に弁護士が耳を傾けました。制度の実質的な運用は、各自治体で異なるため、不明な点については、その場でインターネットや電話で確認しながら、相談者の質問に対応しました。
    なお、今回の法律相談支援は、難民支援協会が難民支援を通じて連携してきた弁護士との恊働により実施しています。全国から有志で多くの方々が集まってくださっています。
    kankosou zentai
    (左)個別相談の様子
    (右)陸前高田市高田一中での相談会

    *本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。