講座・イベント
ワークショップ「難民のメンタルヘルスケア」
母国での迫害を逃れて来日する難民の数は、年々増加しています。彼らの中には、母国での過酷な経験から、トラウマを抱えている人も少なくありません。今回は、長年にわたり難民のメンタルヘルスケアや支援に携わるスタッフのサポートをしてきた、Adrienne Carter氏(サイコセラピスト)とLinda McLagan氏(表現アート・サイコセラピスト)を講師に向かえ、難民が置かれた状況や直面するメンタルヘルスの問題、トラウマを抱えた難民への対応方法など、実践で役立つトピックを取り上げたワークショップを開催します。この機会に、ぜひご参加ください!
*ワークショップは英語で行われますが、全日程日本語の通訳がつきます
講師プロフィール
Adrienne Carter
サイコセラピスト、医療ソーシャルワーカー(M.S.W.)、認定臨床ソーシャルワーカー(R.C.S.W.)
長年にわたり難民のメンタル・ヘルス分野に従事。11年間国境なき医師団に勤務し、様々な国でカウンセラーへの訓練を実施。拷問被害者センター(The Centre for Victims of Turture(CVT))ケニア事務所での勤務を経て、現在、CVTのヨルダン事務所で臨床心理士兼トレーナーとして、拷問被害者への対応を行っている現地スタッフへの教育等に従事している。
Linda McLagan
表現アート・サイコセラピスト、認定ドラマセラピスト(R.D.T)、心理学修士
子どもと若者のメンタルヘルス専門の臨床心理士として豊富な経験を有し、現在は、全ての年齢層を対象に自身のクリニックを開業し臨床活動に従事。カナダのブリティッシュコロンビア・スクール・オブ・アート・セラピー(BCSAT)のビクトリア校ならびにバンコク校(タイ)の講師でもある。最近では、難民申請者、難民、拷問の被害者に支援を提供する東南アジア諸国の団体に対して、メンタルヘルスに関するトレーニングを実施している。
日時 | 2013年1月11日(金)・12日(土)・14日(月・祝) 3日間 (10:00-18:00頃) *1月14日(月・祝)は専門家を対象とした上級者向けセッションとなります |
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場所 | 大正大学 |
参加費 | 無料 |
定員 | 40名 *お申し込み多数の場合、医療・精神保健分野に従事している方、難民支援に携わっている方を優先させていただきますので、ご了承くださいませ。 |
参加の条件 | 医療・精神保健分野に従事している方、難民支援に携わっている、 |
締切 | 2013年1月4日(金) |
主催 | 多文化間精神医学会、認定NPO法人 難民支援協会 |
助成 | 公益財団法人 笹川平和財団 |
お申し込み方法 | こちらのフォームよりお申し込みください |
お問い合わせ先 | 担当:小川、バーバー |
ワークショップ内容
- 世界の難民を取り巻く状況
- トラウマ的経験に対する反応
- 暴力がもたらす結果(脆弱性と回復力、支援とリスク要因)
- 性と性差に基づく暴力(SGBV)とは何か
- 難民が抱えるメンタルヘルスの問題(うつ病、進呈外傷性ストレス障害(PTSD)、身体化等)
- トラウマを抱えるクライアントと接する際の基本ルール
- インタビューの基本技術&ロールプレイ
- トラウマと記憶を理解する
- こどもや未成年者、その家族への接し方
- 支援者自身のケア 等
*上級編では、「イスタンブール・プロトコルに基づくサイコロジカル・リポートの作成方法」や「PTSDの治療法」、「表現セラピーの体験」等を予定しております
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