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講座・イベント

特別企画:難民と一緒に体験するまっくらやみのエンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」開催報告

2009年12月28日
ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン×難民支援協会


12月14日(水)、難民支援協会では、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンにご協力をいただき、難民と一緒に体験できる「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を開催しました。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とは、直訳すると「暗闇の中の対話」。参加者は完全に光を遮断された空間の中へ、8人のグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、暗闇の中を探検し、様々なシーンを体験するというイベントです。(詳しくはこちらから)

真っ暗闇の中では、人の声だったり視覚以外の五感が生きてきて、普段いかに視覚に頼って生活してきたか、視覚によって物事を判断してきた比重が大きかったかを思い知らされました。ある参加者は、「暗闇の中で脱いだ自分の靴がわからなかった。視覚を頼ると自分の靴さえもわからないこと、『絶対に他人の靴だ』とした自分のこだわりのもろさを実感した」と語っていました。

また、ある参加者は、今回参加した難民の方の日本語が堪能だったこともあり、外国人がいることさえもしばらく気づかなかったそうです。真っ暗闇の中では、年齢も国籍も性別も難民も視覚に障害があることも関係なく、見えるのはその個性です。人と人の間で何の隔たりも無くなり自然と手を取り合っていたのが印象的でした。

今回参加した難民の方は、母国で戦争の体験があります。「いきなり暗闇に放り込まれて、怖さを覚えた人は多いと思うけど、戦争の怖さはそれ以上」。そして、「先入観や偏見などによる人との隔たりが差別を生み、紛争、そして難民なども生む。これはみんな対等だと当たり前のことを認識させられるいい機会だ」と語る言葉も、暗闇を体験した参加者にはよりリアリティをもって伝わってきたようです。

自分が困難な状況に陥らないと人と手を取り合い協力することや、ほかの人に目を向けることがなかなかできない私たち現代人にとって、新たな発見と人のぬくもり、そしてその可能性を喚起し、再確認させられるいい機会になりました。


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