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日本にたどりついた難民の軌跡 ?故郷を去る理由、その先に待つもの?

速報

03/18/2001
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 難民支援協会主催で講演会「日本にたどりついた難民の軌跡?故郷を去る理由、その先に待つもの?」が3月18日、東京都文京区の文京シビックセンターで開かれました。1996年に来日し、99年に日本政府から難民認定されたクルド人、スミコ・アミンさんが「昔から今にいたるまで、我々クルド人の人生は戦争と共にある」と、2度の難民体験を生々しく語り、約60人の参加者も興味深く聴き入っていました。

 講演会ではまず、本間浩・駿河台大学法学部教授が、現在に至るまでの難民として日本にやってきた人たちへの日本政府の対応を振り返り、ロシア難民、ユダヤ難民を例に挙げて「彼らを利用することばかり考え、人権尊重という視点はまったくなかった」と指摘。また今後の課題として「難民認定が法という枠組みのなかだけで考えられている傾向にある。難民が受けてきた心のキズを癒す制度が確立されていない」と話されました。

 続いてスミコさんは、湾岸戦争後の91年、生まれ故郷のイラク北部のスレイマニア(現クルド自治区内)を追われてイランに逃れ、96年には来日中にイラク軍が故郷を攻撃したことを知って帰れなくなり、「人生で2度、難民になった」と自らの経験を話しました。
 また、難民認定申請から2年後、認定されたことについて「日本での認定は厳しいのは分かっていた。トルコから来たクルド人などほかの難民の人たちに比べラッキーだった」と語り、「多様な文化や民族が共存できる社会になることを日本に望みたい」と訴えました。

 NGO関連のイベントで配られていたチラシを見てきたという新宿区の大学2年、安藤弥生さん(20)は「実際に難民の方のお話を聞き、すごく大変な経験をされていることが分かり、有意義な講演会でした。自分にできることがあれば、協力していきたいと思います」と感想を話してくれました。
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(協会ではこういった講演会のほかに、毎月サロン会を定期的に開催し、講師の方に難民認定制度の現状を分かり易く解説してもらったり、実際に難民の方に経験をお話してもらったりしています。詳しくは、協会事務局までお問い合わせください。)

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