母国を追われた難民が、今、日本で行き場を失っています
紛争や迫害などで、母国を追われた難民たち
世界で1億2,000万人*1が難民となり、過去最大の危機に直面しています。 この日本にも、アジア・中東・アフリカから逃れてきた難民が増加しています。
しかし、日本では適切な保護を受けられず、
- 知り合いもいない
- 言葉も分からない
- 眠る場所もない
- 食べるものもない
「助けてください」—— そう訴える難民が、難民支援協会(JAR)の事務所に連日訪れています。
*1 UNHCR 年間統計報告書「グローバル・トレンズ・レポート 2023」
アニスさん(30代・男性)は、母国で信仰する宗教を理由に政府寄りの武装グループに何度も拘束され、命の危険を感じて日本に逃れました。しかし、日本で難民申請を行ったものの、不認定となり、就労資格も失われました。 頼れる人もおらず、居候していた友人も失業し、住む場所を失いました。行くあてのないアニスさんは、全ての荷物を持ち、難民支援協会(JAR)に助けを求めに来ました。

写真はイメージです
2.2%…なぜ日本の難民認定はこんなに厳しいのか?
📢 2024年、日本では12,373人が難民申請を行いました。
📢 そのうち認定者はわずか190人。不認定は8,269人。
📢 認定率は、わずか2.2% *2
なぜこれほど低いのでしょうか?
それは、
✅ 「命の危険」を証明する明確な証拠が必要
✅ しかも全て日本語で提出しなければなりません
自力で難民認定を得ることは、ほとんど不可能な制度になっているのです。
紛争や迫害から逃れた、あるいは自由や人権を守るため体を張った方々。
もし母国に強制送還されると、収監や拷問、そして命の危険にさらされる恐れがあります。

難民認定された1人分の提出書類
先進国の中でも、日本の難民認定率は最低レベル
📢 2023年の先進国各国の難民認定率を見ると、先進国ではおおむね10〜60%の水準です。
📢 一方、2023年、日本の認定率は3.8%*2。1桁台の認定率でした。
(2023年:申請者:13,823人、認定者:303人、不認定者:7,627人)
日本の難民認定の条件が他国と比べて突出して厳しいことが、受け入れ数の低さに直結しています。

単位:人
*2 その年の認定数 ÷ (同年の認定数+不認定数)
日本に逃れてきた難民たちのさらなる苦境
紛争や迫害から逃れた、あるいは自由や人権を守るため体を張った方々。 もし母国に強制送還されると、収監や拷問、そして命の危険にさらされる恐れがあります。
日本で難民申請をしても、結果が出るまで平均4年、長いと10年。支援がなければ、生き延びることすら困難です。 ホームレス状態になったり、「不法」(非正規)滞在者とみなされ収容される可能性も。
📢 「仕事ができず、住む場所もなく、食べるものもない」
📢 「支援がなければ、路上で眠るしかありません」
📢 「保健がなく医療も受けられず、体調を崩しても助けがない」
難民の安心と自立のため、
力を貸してください!
私たち難民支援協会は、日本に逃れてきた難民が安心して暮らせるようにサポートする、認定NPO法人です。
戦争や迫害から逃れてきても、日本での生活は簡単ではありません。難民認定は わずか3.8%、多くの人が支援を受けられず困窮しています。 そこで私たちは、住まい・医療・就労支援など、多方面から難民の自立をサポートしています。
医・食・住の生活支援
頼る人がいない難民に、シェルター・食事・医療の支援を提供 しています。国民健康保険に入れず、医療を受けられない方々にも、適切なサポートを行っています。

難民認定を法的に支援
日本の難民申請は 複雑で厳しく、ほとんどの人が不認定 となります。私たちは、申請手続きのアドバイスや証拠資料の収集をサポート し、必要な人が難民として認められるよう活動しています。

経済的な自立をサポート
自立した生活を送るためには、働くことが必要です。私たちは、就労を希望する難民に対し、仕事探しの方法を伝え、適した企業と橋渡しを行い、雇用の実現をサポート しています。
社会への働きかけ
自治体や学校、病院などと連携し、難民が地域社会で生活しやすい環境づくり を進めています。また、難民問題が正しく理解されるよう、政策提言や啓発活動にも力を入れています。
日本に逃れてきた難民を
ご寄付で応援ください!
私たち難民支援協会は、1999年に日本で設立。 日本を訪れた難民支援を専門に、8,000人以上の方々をサポートしてきました。
団体概要

団体名 | 認定NPO法人 難民支援協会 |
---|---|
設立 | 1999年7月 |
役員 | 代表理事 石川えり ほか |
所在地 | 東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル4階 |
難民支援協会へのご寄付は 税控除の対象になります
難民支援協会(JAR)は「認定NPO法人」(東京都の認定)であり、確定申告により、寄付金額の最大約40%(東京都にお住まいの方は最大約50%)が税金から控除されます。 ※ 個人の場合。法人からのご寄付への優遇もあります。 詳しくは、こちらをご覧ください。支援を受けた方の声
難民支援協会がなければ、 私は今日まで生き延びられなかった

東アフリカ出身・男性
一方、支援が行き届かずに苦しんでいる難民の方々が、まだまだたくさんいます。


そんな方々が、日本で安心を取り戻せるように、 力を貸していただけませんか?
5,000円で
日々の食べ物に困る方々に、パスタやカレー・豆などを約15食分提供することができます
10,000円で
多言語での面談の通訳にかかる費用、約2回分にあてることができます
30,000円で
必要な方に、約10日分の安全な宿を提供することができます
ご支援によって、日々の難民への直接支援や社会への働きかけを含む、 難民支援の活動全般を続けることができます。
ご支援くださった皆さまからの声
支援者の方々から寄せられた、ご寄付にあたっての想いや応援メッセージをご紹介いたします。 ぜひ、スクロールしてご覧ください。- 縁あって日本に避難してこられた方がひとりひとりその方らしい生活を送ることができますように (2024.12.31, Kさん)
- 学生なので小さい額ですが、少しでも多くの難民の方々の生活支援に使っていただけたらと思っています。 (2024.12.28, Tさん)
- 寒空の中、野宿している人がいるという現実に胸が痛みます。皆様が温かく過ごせます様に来年は希望が持てる良い年になりますように (2024.12.23, Iさん)
- 寒さが増すこの時期、困窮している難民申請者の方々に少しでも暖かい思いをしてほしいと思います。生まれた国の情勢など自分の意思や努力ではどうにも出来ない理由で境遇が著しく違ってしまうのは、考えると恐ろしいことです。難民と認定の早急な透明化と公正性を切に希望します。 (2024.12.17, Nさん)
- 一人でも多くの方が、温かな場所でこの冬を過ごせますよう、願っております。 (2024.12.12, Kさん)
- 日本は全ての人にとって安全な国であるべきです。国の方針をそういう方向に変えてゆく努力とともに自分でも出来る範囲で応援します。 (2024.12.7, Mさん)
- 命からがら逃れて来た異国の地で、どんなにか心細い思いをされているかと思います。直接的にできることはまだありませんが、せめて金銭面でのサポートを微力ながら続けたいと思っています。同じ地球人として、お互いの人権を尊重できる社会になるといいですね。難民の方々が少しでも将来への希望が持てるように、祈っております。 (2024.12.5, Hさん)
- 近年、日本の社会の内向きな(排外主義的な)傾向に対して危惧の念を抱いており、貴会の活動にたいしては常に畏敬の念を持っています。微力ながら貴会の活動の一助になれば幸いです。 (2024.12.01, Tさん)
- ボランティア活動を通して、JARのHPや活動報告書を勉強したことで、微力ながら、少しでもご寄付したいという気持ちになりました。難民支援の活動にご活用いただければ、大変嬉しく思います。 (2024.11.30, Kさん)
- 難民の方々が少しでも暖かく過ごしていただければと思います。 (2024.11.28, Nさん)
- みなさんが安心して暮らせますように (2024.11.28, Tさん)
- 難民の方々への支援制度が不足している日本を憂えています。改善への活動を微力ながら応援します。 (2024.11.26, Mさん)
- 難民の皆さまの未来がひらかれますように。 (2024.11.25, Tさん)
- 寄付金は少額ですが、難民の方々の手助けになれば幸いです。もっと潤沢な資金が集まり、日本国で難民の方々が希望のある生活ができる社会であってほしいです。応援しています。 (2024.11.24, Mさん)
- 本格的な寒さを控え、少しでも暖かく過ごしていただるようにと祈っています。 (2024.11.21, Kさん)
- 一人でも多くの方が明日の心配をせずに日本で暮らせますように、願っております。 (2024.11.21, Yさん)
- 理不尽にも母国から逃れやっと命からがら・・豊かといわれる日本に来られたというのに野宿になるとは一体どういうことでしょうか⁈言葉も何もかもわからない知らない国での不安はいかばかりかと胸が痛みます。せめて、衣食住は心配なく過ごせますようにと願います。寒い冬に向かいます。誰でもが大切にされる国となります様に・・・ (2024.11.20, Sさん)
- どんな境遇の人たちも、衣食住の心配なく暮らせる世界に少しでも近づけていきたいと願っています。 (2024.11.19, Aさん)
- これから厳しい寒さがやってきます。本当にささやかですが、お役に立てれば嬉しいです。保護を求めて来られた方々が、日本の冬を乗り切られますように! (2024.11.19, Mさん)
- この国の難民の方々に対する政策が、一刻でも早く人間尊重の温かいものに転換することを祈るものです。 (2024.11.19, Uさん)
- 「今日を無事暮せるように」「明日に希望を持てるように」と願います (2024.11.19, Oさん)
- 安全と安心を求めて平和な国・日本に来た難民の方に、日本の政治は冷たく酷いものであると思います。全ての地球上の人々の人権が守られることを願い、日本社会の一員として、少しでも難民の方々の力になれれば幸いです。 (2024.11.18, Kさん)
- やむを得ず故郷を逃れて来た人たちの隣人として、少しでも手を差し伸べることができたら、と思います。 (2024.11.18, Nさん)
- どうか心穏やかな日々を取り戻すことができますように (2024.11.18, Kさん)

石川 えり
認定NPO法人 難民支援協会 代表理事
民間からできる支援を、 あなたも一緒に
高校3年生の頃にテレビで見た、ルワンダ内戦。民族の違いで隣人同士が殺し合い、そして逃げまどう人々が訪れた難民キャンプ。「私にできることは?」と国際協力の道を志しました。あれから20年以上、今も世界各地で平和や安全が踏みにじられ、逃れた人々は日本に助けを求めています。扉を固く閉ざす政府の方針を批判するだけでなく、日本にいる私たちだからできる支援に、地道に取り組んでいきたい。「難民を受け入れる社会」を、民間から一緒につくっていきましょう。
